Fixture
明治安田 J1リーグ 第6節
2026.9.6
川崎フロンターレ(11位/1勝3分1敗/勝ち点6/得点9/失点8)
×
清水エスパルス(16位/1勝1分3敗/勝ち点/得点2/失点4)
@MUFGスタジアム
戦績
近年の対戦成績

直近10回の対戦で川崎の7勝、清水の1勝、引き分けが2つ。
川崎ホームでの戦績

過去10戦で川崎の8勝、引き分けが2つ。
Head-to-head
- 直近15試合のリーグにおける清水戦で川崎は無敗(W11,D4)。
- 直近3試合の公式戦における清水の川崎戦勝利は少なくとも3得点を奪っている。
- 公式戦におけるホームの清水戦で川崎は6連勝中。この間のAGGは25-8。
- 清水の最後の川崎ホームでの勝利は2014年。90分に村田和哉のゴールで2-3の逆転勝利。
スカッド情報
- 小林悠(?)
- 大島僚太(?)
- 家長昭博(?)
- ラザル・ロマニッチ(脚)
- 関德晴(代表活動)
- 藤田明日翔(代表活動)
- 長璃喜(代表活動)
- 小川尋斗(代表活動)
- 宮城天(ハムストリング)
- マテウス・ブルネッティ
- 小泉慶
- ディエギーニョ
- ウォン・ドゥジェ
- ジャーメイン良
- 北川航也
予想スタメン

Match facts
- 直近7試合のリーグ戦で勝利は1つだけ(D3,L3)。
- 直近11試合でクリーンシートがない。
- 新国立競技場でのリーグ戦は1勝4敗。昨季は横浜FMに0-5での敗戦。
- 2試合連続で同一選手に対しての複数得点を有している。
- 千葉戦の田中和樹、町田戦の小川航基
- 脇坂泰斗は2026年初めての公式戦2試合連続得点。
- 清水は柏と並びキャリア最多の6得点を記録している相手。
- 2024年以降、脇坂泰斗が国内の公式戦で決めた得点は全て関東の会場で生まれている。
- 直近4試合のリーグ戦で勝利がない。この間の得点は1つだけ。
- 2得点、4失点で得失点の合計が6。リーグの他のどのチームよりも少なくとも3つ以上小さい数字。ここまで複数得点も複数失点もない。
- 新国立競技場でのリーグ戦(J2時代含む)は6戦で1勝(D2,L3)。
- 直近2試合のリーグ戦の勝利はどちらかのチームに退場者が出ている。
- 今季喫した4つの失点はいずれも後半。前半に失点がない。
- オ・セフンはここまで空中戦勝利数が25。これより多いのは小松蓮(27)だけ。
予習
第3節 C大阪戦

第4節 柏戦

第5節 FC東京戦

展望
速度に精度が追いつくかどうか
町田に敗れ今シーズン初めての黒星を喫した川崎。連敗だけは避けたい中で対峙するのは清水。連戦を締めくくる国立ナイターでの開催ということになる。
中盤を中心に選手の入れ替えが多かった清水は今季ここまでは1勝。その唯一の勝利もセフンの退場に見舞われるなど、順風満帆な白星ではなかった。
特徴として挙げることができるのは、とにかくここまでの5試合がロースコアで決着しているということ。Match factsの項にもいろんな切り口から載せているが、ここまでの得失点の合計が6というのはリーグではダントツで最小。一番動きが多い鹿島(23)のおよそ1/4となっている。
ここまで複数得点も複数失点もない。それが清水のスコアラインの上での特徴ということになるだろう。
清水のフォーメーションは4-2-3-1と4-3-3のハーフ。IHの一角にはジャーメインというストライカー色の強い選手が入り、この選手が前に出る形で守備においては4-4-2を組むことが基本線となる。
スタイルとしては縦への速さが特徴だ。ボールを奪ったらすぐにCFのオ・セフンにボールを当てて前進を試みる。前節先発した木下も含めて、背後と駆け引きをして一発で裏抜けしてそのままという形はCFのタイプ的に狙うのは難しい。
ラインブレイクして奥行きを作る役割を担うのはWGのスピード。特別指定選手の辻を2試合前から抜擢しているが、ここも縦へのシャープさを意識しての前進だと思う。
後方からのボールの繋ぎも構造を意識してギャップを使うというよりは、CFへの縦パスやWGへの対角など前線のスキルを活かすことの方が多い。ただし、押し込む局面ができた時は主に左サイドにオーバーロード気味に人を集めて、抜け出す選手を作っていくようなパスワークを細かく敢行するケースもある。
ただ、どちらかといえば本流は非保持のハードなプレスを起点とするアップテンポな形だろう。4-4-2からSH、CHが列を積極的に上げてプレスに行く強気なスタンスは、誘導がハマれば柏のようなビルドアップに長けているチームも敵陣で引っ掛けてショートカウンターに移ることができる。
ただし、どんな時も無理にプレスを狙うのではなく、プレスをかけるべき時間ではないと判断した場合はローブロックに移行。SHも下がって最終ラインに入っていくなど、自陣のスペースを埋めて後ろに重たい展開も許容する。こうした割り切りがロースコアの要因の一つだろう。
コンセプトとしては非保持から保持への連続性を持ったシャープさというのはすでに提示されているのかなと思う。その一方で、この看板に対して物足りないところがあるのも事実。縦に速くプレーする中で、とりわけアタッキングサードでボールを正しく扱うことができないシーンや、狙いの見えない、もしくは精度の低いクロスを上げてしまうケースはかなり見受けられる。
清水自身が生み出しているスピード感自体は、強いチームとテンポを綱引きするようなところにはいると思うし、実際に上位を争えそうなFC東京や柏にも食らいつくことができている。課題となるのは自分たちのテンポに持ち込んだ時に優位を強固なものにするプレーの精度。アップテンポなリズムとのすり合わせが、ここから上位進出を視野に入れるための課題になるだろう。
通常以上に大事な先制点
カップ戦を含めた5連戦の最後となる一戦だが、特に前線のやりくりは厳しく、リーグ戦が続いた水曜日は大幅なメンバーの入れ替えを避ける結果となった。おそらくはこの週末も同じような運用になるはず。町田戦で先発したメンバーはDFラインを除けば、同じようなメンバーが送り出されると予想する。
控えメンバーで明らかに出力が落ちた町田戦を踏まえると、基本的には先発メンバーがどこまで粘れるか?という戦いになるだろう。もっとも、清水サイドも同じように交代選手を入れてからの出力アップには悩んでいる節がある。連戦の最後ということで、おそらく両チームのこの悩みは強まる方向にシフトするはず。ロースコアが主体の清水相手ということを踏まえると、先制点は通常以上に大事になってくるはずだ。
展開以外の側面でいえば、清水の強みにどこまで渡り合っていけるか?がポイントになる。まずは、高い位置に圧力をかけてくるプレスへの対峙は解決策が気になるところでもある。
柏は清水のSH-CHの間にシャドーを落とすことでポゼッションを落ち着かせていた。個々人の前へのスライドの意識が強い分、縦方向へのギャップができやすいのは特徴の1つ。今の川崎のMFのスターターであれば、この段差は活用するイメージはできる。あとは連戦の中でも同じようなパフォーマンスを維持できるかがポイントになるだろう。
基本的なコンセプトはこれまでと同じ。DF-MFのパスワークから中盤でフリーマンを作り、そこから背後もしくはサイドへの仕上げに移行するためのビルドアップを組み上げる。その中でホマーノ⇒マルシーニョのタッチダウンパスを狙っていく。ハイラインを破られることでリズムを失うシーンは予習した試合の中でも見られており、清水のDFに対してマルシーニョのフリーランが刺さる可能性も十分にあるだろう。
逆に相手の武器であるオ・セフンへのロングボールが機能するとかなりハード。町田戦では意外とロングボールの対応自体は頑張っていたとは思うが、谷口のところは相手視点からすればロングボールの狙い目となるのは自然な話。ここで負けてサイドでのスピード勝負の場面を作られるとなると、あとは相手の精度次第ということになる。
右サイドの松崎からファーサイドを狙うような形はFC東京戦でもチャンスとなっており、川崎相手であれば当然再現したい部分。川崎としてはセフンへのロングボールを許したとしても、セカンドを回収することでその先を機能させない方向に持っていきたいところでもある。
どちらのチームにも言えることだが、先に失点して後手に回ることは致命傷となりうる試合だろう。特に清水に先制を許せば、ローブロックに移行してスペースを消される展開も十分に想像できる。交代選手の出力に悩む川崎にとって、腰を据えて相手を崩さなければならない状況に追い込まれるのは避けたい。
または、悩ましい後半の展開をひっくり返す救世主のような交代選手は出てくるだろうか。川崎ファンとしては国立という大舞台にふさわしいニューヒーローが連戦を締めくくってくれれば理想的なのだが。
【参考】
transfermarkt(https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(https://soccer-db.net/)
Football LAB(http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(https://www.nikkansports.com/soccer/)
