
テンポで主導権を握った宮崎
ここまでは4-4-2基調で戦っているという札幌だが、この試合では3バックを選択。非保持では宮崎のバックラインにボールを持たせる格好に。
ゆったりとボールを持つ宮崎はポゼッションから落ち着いた試合運び。そのテンポをキープしたまま先制点をゲット。橋本へのロングボールからの落としを村越が仕留めてゴールを奪う。
このシーンでもそうだが、宮崎はプレスを誘引したところでロングボールを使い、セカンドボールを回収するのがうまい。札幌のプレスの腰を浮かせたところで長いボールを入れるという選択が非常に適切。間延びしたタイミングまで待ってから仕掛けることができる。
非保持においてはバックラインのズレを作るというところから狙いを体現できた札幌。しかし、相手のプレスのズレ、特にセンターラインのスライドに屈する場面が多い。フリーで前を向くという構造的な優位を持っても、宮崎のプレスのテンポが作るリズムについていけず、ミスが出てしまうイメージである。
前半の中盤が過ぎたくらいの時間から、少しずつ保持のターンを腰を据えて行うことができた札幌。サイドから手数をかけた崩しで勝負をかけるシーンも少しずつ出てくるように。
しかし、よりシンプルな攻め筋からゴールを決めたのは宮崎。右サイドからハーフスペースの突撃で抜けた家坂の折り返しを奥村が仕留める。
劣勢の札幌は3枚交代で4バックに。ハイプレスでの噛み合わせを作ることで、非保持からリズムを作っていく。保持でギャップを作り出しにくくなったのはコインの表と裏という感じ。ブロックの外で延々と時間を過ごす場面も多かった。宮崎はブロックの外への追い出しとクロス対応に安定感を見せる。
なかなか敵陣に攻めていく時間を作ることができなかった宮崎だが、少ないチャンスからセットプレーで追加点。黒木のゴールでさらにリードを広げる。
3失点目の直前に入れたペイショットだけでなく、バカヨコを入れたパワープレーに。82分に唐山、93分にバカヨコと立て続けにゴールを決めるが、3点のビハインドは重くのしかかったまま。追撃も及ばず、宮崎に勝ち逃げを許してしまうこととなった札幌だった。
ひとこと
昇格組に対して、プレーテンポの基準で下回ったところは札幌の心配なところ。
試合結果
2026.9.26
J2リーグ
第8節
テゲバジャーロ宮崎 3-2 北海道コンサドーレ札幌
いちご宮崎新富サッカー場
【得点者】
宮崎:8‘ 村越凱光, 40’ 奥村晃司, 78′ 黒木謙吾
札幌:82′ 唐山翔自, 90+3′ アマドゥ・バカヨコ
主審:長峯滉希
