
見応え十分、意気込み十分
昇格組ながらここまでは順調なスタートを切っている両チームの一戦。まずはホームのハルがイプスウィッチにボールを持たせる格好でのスタート。ラインをなるべくキープしつつ、ファタウにはシャドーがダブルチームで向かう格好で手厚くカバーする。
中央ではパラシオスがアンカー役。サリーも含めて中央では枚数調整役に。まずはサイドから前進するイプスウィッチ。右サイドから縦に進んでいく形が基本ながら、横断からハルの中盤をぶった切っていく流れもあった。とにかく、丁寧に左右に動かしながらポゼッションを繰り返していたのが印象的なイプスウィッチだった。
ハルも保持のターンに回ればGKも活用しながら丁寧なポゼッション。イプスウィッチはパスを奪ったところから素早く縦に進んでいく。ハイプレスに関してもイプスウィッチの方が前向きで、エメルソンがゾラキスの足元を突っつくような場面もあった。
保持の機会では優勢なイプスウィッチ。スレイターがジャンプしながらCBにプレスをかける素振りもあるが、イプスウィッチの保持に影響はなし。ワッタラとファタウの縦関係から奥行きを作っていく。
その右サイドからイプスウィッチは先制。ワッタラのドリブルから抜け出したルイスがニアを打ち抜くシュートを決める。
先制点以降も主導権を握るイプスウィッチ。セットプレーからさらにネットを揺らす場面もあったが、これはファウルで認められず。ハルも35分を過ぎたあたりから少しずつポゼッションを回復していくが、チャンスメイクまでは至らず。試合はイプスウィッチのリードでハーフタイムを迎える。
後半、ハルは交代から4バックにシフト。わかりやすく前から!という感じではないけども、中盤で真っ向から組み合っていく。ハルが展開を引き戻したようにも思えたが、イプスウィッチもライン間でエンシソ、エメルソンが前を向けるなど、前がかりな展開の恩恵を受けた。
しかし、先に当たりを引いたのはハル。右サイドのマクバーニーからの折り返しに抜け出したイロエブナムがそのままゴール。抜け出すシーンもぽっかりという感じだったが、どうせ折り返すでしょと油断して最後まで寄せなかったオシェイの対応の甘さが出てしまった。
このゴールで勢いに乗るハル。クルックスの警告を受けたタックルすらエネルギーにするスタジアムの雰囲気だった。行ったり来たりの展開の中で主導権を確保したハル。トランジションで優勢に立つと、マクバーニーのFKで逆転。イプスウィッチは壁のデイビスがよりGKに厳しいコースを空けるように移動してしまった感がある。
イプスウィッチは3枚交代でリカバリー。前田の裏抜けなど、サイドから推進力を出していき雰囲気を取り戻していく。すると、インサイドからの切り裂きに成功。エンシソが2、3人をまとめて突破し、素晴らしいミドルで仕留めた。
以降は終盤までオープンな展開。交代でWGをフレッシュにしたイプスウィッチがやや優勢。ノートン=カフィーも右サイドを活性化したが、より深い位置まで入っていけたのはイプスウィッチの方だった。
終盤まで見応えのある激しい打ち合いは痛み分けで決着。勝ち点1を分け合う結末となった。
ひとこと
見応え十分。両チームの今季に対する意気込みを感じる内容だった。
試合結果
2026.10.31
プレミアリーグ 第9節
ハル 2-2 イプスウィッチ
MKMスタジアム
【得点者】
HUL:58′ イロエブナム, 68′ マクバーニー
IPS:22′ フロレンティーノ・ルイス. 74′ エンシソ
主審:トム・クリク
