
マンツーハイプレスへのポイントの探り合い
合併した9•10月の代表戦も3試合目。横浜に舞台を移して4チームによるキリンカップの開幕。ホスト国の日本はエクアドルをホームに迎えての準決勝に挑む。
立ち上がりから強度がある試合となったこの試合。互いにフォーメーションの噛み合わせの悪さがある中で非保持側がかなり積極的なスライドで対応。日本は3バックからWBが先方にスライドする。中央では佐野のカットが冴えており、エクアドルは中盤を経由しようとするとショートカウンターのリスクがあった。
エクアドルはサイドにフォーカスした形で日本のプレスをひっくり返していく。左右のSHから反転、もしくは裏抜けすることで一気に相手の背後をとっていくエクアドル。WGの馬力勝負でチャンスを作りにいく。
日本の保持に対してもエクアドルは前にスライドしながら枚数を合わせていく。後方の同数は許容する格好だ。
日本のキーマンとなったのは鈴木彩艶。フリーで持つGKからギャップを作るところから縦にパスをつけてギャップを作っていく。谷村も頑張ろうという意気込みは感じたが、ライン間におりてくる久保へのパスルートが一番有力だったと言えるだろう。
要は非保持側がリスクを取ってマンツーという状況なので、互いにどこで勝てるマッチアップがあるかを探っていくようなイメージ。エクアドルはWGの馬力を活かす形、日本は鈴木のフィードから前を向く選手を作るところで勝負をかける。
プランに広がりを見せたのは日本の方か。中盤の田中碧からの背後を狙うボールから少しずつエクアドルのバックラインを狙っていく。CBの強固さに強さを見せたエクアドルは多少バランスが悪くても迎撃は問題なかったのは流石と言えるだろう。
逆にエクアドルはバレていたとしてもWGのマッチアップでゴリ押しできる可能性もあった。日本のCB陣には貴重な経験値が貯まる展開だったと言えるだろう。
後半、エクアドルは少しラインを下げて後方の同数を許容しないような形にシフトチェンジ。バックラインは1枚が余る形で迎撃する形がメインとなった。
後半もエクアドルはWGを活用したゴリ押しが目立つ展開。だが、こちらもコンパクトにシフトした日本。簡単にチャンスを作ることができない。
徐々にチャンスを作ることができたのは日本。中村のいる左サイドを中心に徹底した相手のブロックにきっかけを作る。右サイドからオーバーロード気味に出張する堂安の連携でナローなスペースを切り拓きに行く。センターラインではなかなかシュートを決めきれず。ここはエクアドルのボックス内の硬さが上回った印象だ。
WGの交代でやや馬力が落ちたエクアドル。終盤は右サイドから再び攻撃の構築をしていくが、チャンスを作りきれず。試合はスコアレスでの決着。PK戦を制した日本が決勝に進出した。
ひとこと
エクアドルのWGの馬力への抵抗はなかなかに試される展開。瀬古の一人立ち感を強く感じる。
試合結果
2026.10.1
キリンチャレンジカップ
日本 0-0 エクアドル
横浜国際総合競技場
主審:ウィワット・ジャンポーン
