
ミスでの転調が起きた逆転劇
序盤から高強度でのぶつかり合いとなったこの試合。マンツーで捕まえにいくイングランドはルイス=スケリーのジャンプからロドリを捕まえにいく。グエイも中盤にプレスに加わるなど、中盤の強気の姿勢に呼応する。
しかし、ハイプレスが先に刺さったのはスペイン。グエイの持ち直しをかっさらったヤマルが2分でゴールを奪う。
プレス回避も安定感が出てきたスペイン。長いボールを入れて同数で受けるイングランドに対して、ラインブレイクの脅威を突きつけた後、ロドリが降りるアクションでフリーに。DFラインが乱されたこともあり、ルイス=スケリーが深追いしたとしても、グエイがDFラインから飛び出せないケースも。そうなると、スペインはダニ・オルモがフリーに。恒常的な中盤の数的優位を得ることができる。
イングランドは中盤が縦関係を形成しつつ、サカとゴードンの左右のWGを軸に人数をかけたポゼッションから攻略に挑む。腰を据えた攻撃を作っていきたいところだが、アンダーソンのミスからカウンターを食らうなど、なかなか思ったような攻撃でペースを握ることができない。
しかし、思わぬところからイングランドは同点。セットプレーからの二次攻撃でニコ・ウィリアムズが転倒。ここからのロングカウンターを成功させたゴードンが同点ゴールを決める。
このゴールで文字通りスペインを飲み込んだイングランド。先ほどまではほぼ効いていなかったプレスで相手をバタつかせることに成功。3トップ、オライリー、ベリンガムが攻勢を強めて、ケインが一気に逆転ゴールを決める。
後半もイングランドは押し込んでいくスタート。セットプレーからクアンサーが決定機を迎えるなど、追加点の機運も十分な攻撃を見せる。それだけにロドリがベリンガムを倒したPKは仕留めたかったところ。ケインは珍しくPKでバーを叩いてしまった。
ヤマルという起爆剤を使いながら、反撃の糸口を探すスペイン。イングランドペースの流れを変えたのはまたしてもミス。オライリーのプレゼントパスを仕留めたのはバエナ。ヤマルのパートナーとして攻撃のアクセントになっていた交代選手が、流れを再びスペインペースに。
仕上げとなったのはそのバエナのアシスト。クアンサーとコンサのギャップに入ったところから、オヤルサバルがゴールを掴む。
逆転を許しながらも最終的には勝利を掴んだスペイン。世界王者の面目を保つ勝利を手にした。
ひとこと
2つのミスが完全に流れを変えた試合だった。
試合結果
2026.9.26
UEFAネーションズリーグ
グループA3 第1節
イングランド 2-3 スペイン
ウェンブリー・スタジアム
【得点者】
ENG:36′ ゴードン, 40′ ケイン
ESP:2′ ヤマル, 60′ バエナ, 74′ オヤルサバル
主審:ダビデ・マッサ
