Fixture
カラバオカップ 4回戦
2026.10.27
フリートウッド・タウン
×
アーセナル
@ハイベリー・スタジアム
予習
カラバオカップ 2回戦 シュルーズベリー戦

カラバオカップ 3回戦 シェフィールド・ユナイテッド戦

予想スタメン

展望
フリートウッドの歴史を調べてみる
馴染みのないチームとの対戦なので、ここはいつもと少し切り口を変えて、フリートウッド・タウンがどのようなチームなのかを探っていきたい。イングランドの文化に造詣がない自分にもこういう調べもの的な記事が書けるのはいい時代である。ありがとう、ChatGPT。
人口およそ2万5000人、ブラックプールのやや北にある、かつては漁業が盛んな街であったフリートウッド。地元クラブは2回の消滅を繰り返し、今のフリートウッド・タウンFCという名前になったのは1997年のようだ。
実業家であるアンディ・ピリーのオーナー就任がカテゴリーを大きく飛躍させるきっかけ。2012年にEFL入りとなる4部昇格を果たしている。最高では3部まで昇格しているようだが、2023-24シーズンに降格。現在では4部へ戦いの場を移している。この降格と時期を同じくして、詐欺事件で有罪判決を受けたアンディ・ピリーは収監。息子のジェイミーに経営権が移っている。
近年でもっとも有名な所属選手はジェイミー・ヴァーディだろう。先に挙げたクラブのEFL初昇格の立役者。31得点を挙げてチームをEFLに押し上げる活躍を見せて、そのままレスターに去っていった。
本拠地がハイバリー・スタジアムというアーセナルに縁がある名前であることは抽選時に話題になった。予習をしていて驚いたのだが、1stユニフォームの赤白のカラーリングもアーセナルにそっくりである。
だが、アーセナルと何か歴史的な結びつきがあるクラブではないとのこと。スタジアムの名前はスタジアムに隣接するハイバリー・アベニューという通りからつけられており、ロンドンの地区の名前からとっているアーセナルとは全く別物。
赤白のユニフォームは先に挙げた漁業に関係している。1919年に友好な関係を築いていた地元の漁業団の漁船の色をユニフォームに採用したのがきっかけ。ちなみにアーセナルが赤白のカラーリングをユニフォームに採用したのは1933年なので、フリートウッドの方が「赤白」の先輩ということになる。
ということでアーセナルとのリンクは全くの偶然。偶然できた馴染みのあるユニフォームとスタジアム名のチームとこの度アーセナルは対戦することとなる。
素敵な偶然を勝って締めくくる
シュルーズベリーとシェフィールド・ユナイテッドというチームを下したカラバオカップの2試合は笑ってしまうくらいゴリゴリ。ルパロ=ビ、エバンスという2人にガンガンボールを当てて長いボールを入れていく。
この2人はボックス内のターゲットとしても有効。ボディコントロールのレベルは高く、多少乱れた体勢でもシュートまで持ち込むことができるのが特徴。また、ファーに逃げる状態になっても正確に折り返すことができており、逃がしてフリーでヘディングをさせてしまうと面倒くさい。
左サイドからのクロスでオウンゴールを誘発しているのも2回戦と3回戦の共通点。大外からアンドリューが駆け上がることができれば、ここから精度の高いクロスを入れていく。
サイドで突破力がある選手はなかなかいないので、いい形をチームとしてセットアップできるかどうか。中盤のヘルムがドリブルでタメを作ってサイドに流す展開はそのレパートリーの1つ。細かいドリブルで間合いを作りながら、仕上げに向かうための下ごしらえをする。
右サイドではマッカンのカットインに合わせる形で、マクリーンがサイドに流れるなど、WBの内側への侵入とIHの前線への飛び出しを活かす形。ブレイズ戦では4-4-2のブレイズ相手に配置で優位を取りながらハーフスペースに侵入する形で後半に巻き返しに成功しており、2トップによるパワーだけでないことを証明して見せている。
アーセナルとしては当然苦しい日程の中での試合なので、コンディションを意識したメンバー選考ということになるだろう。CB陣はまずは簡単に後手を踏まないこと。4バックで受けるとなれば、CBは相手の2トップと同数になるので、1回の入れ替わりが致命傷になる。
ボックス内ではファーに逃げるようなボールからの折り返しや、体の入れ替わりで中に入られる隙を作らせないこと。ボックス内での駆け引きはやってくるはずなので、ついていきながらフリーでボールをコントロールすることを2人のストライカーには許さない。
中央さえ封鎖できればサイドへの展開もスムーズにはならないはずなので、ヘルムを捕まえて前を向かせないことは最優先となるだろう。WBの攻め上がりからのクロス自体を封じることで相手の攻め筋を未然に防げれば、より安全に試合を進めることができる。
保持においては4バックできっちりと5-3-2のズレを使っていきたい。具体的には低い位置のSBに対してIHが出てくるので、フリートウッドのIHにサイドへのスライドの負荷をかけつつ、開いたアンカーとIHの間にパスを通して前を向かせる選手を作るのが理想だろう。
そのため、SBは正位置である大外の低めに立っている方が有効かもしれない。ラヤ+CBを使いながらIHを広げるのがまずは初めのステップとなるだろう。
左右に押し下げたところからのミドルはブレイズ戦で冷や汗をかいたところ。積極的にミドルは狙っていきたい。セットプレーも含めて、なるべく敵陣でのプレータイムを増やしながら安全に省エネで勝ち切ることが求められる。
もう1つの自分たちといっていいフリートウッドとの対戦はとても楽しみ。歴史的な対戦を喜びつつ、次のラウンドに駒を進めることでこの素敵な偶然を素敵な結末に導きたい。
