Fixture
明治安田 J1リーグ 第7節
2026.9.12
水戸ホーリーホック(11位/2勝3分1敗/勝ち点9/得点11/失点8)
×
川崎フロンターレ(10位/2勝3分1敗/勝ち点9/得点12/失点9)
@水戸信用金庫スタジアム
戦績
近年の対戦成績

直近10回の対戦で水戸の1勝、川崎の7勝、引き分けが2つ。
水戸ホームでの戦績

直近10戦で川崎の9勝、引き分けが1つ。
Head-to-head
- 直近7試合のリーグでの対戦で川崎は無敗。うち6試合で勝利を挙げている。
- 川崎はJリーグにおけるアウェイでの水戸戦で9戦全勝。5回のクリーンシートを記録し、複数失点をしたことはない。
- 川崎は水戸戦の公式戦の勝率が80%。10試合以上対戦したチームの中でこれよりも高いのは横浜FC(86.2%)だけ。
- 水戸のJリーグにおける川崎戦唯一の勝利は2003年8月の等々力。82分に入った金子が88分に決勝ゴールを決めている。
スカッド情報
- 奥村仁
- 岩﨑博
- 小林悠(?)
- 大島僚太(?)
- 家長昭博(?)
- 関德晴(代表活動)
- 藤田明日翔(代表活動)
- 長璃喜(代表活動)
- 小川尋斗(代表活動)
- 紺野和也(前節負傷交代)
- ラザル・ロマニッチ(左足底腱膜損傷)
- 宮城天(ハムストリング)
予想スタメン

Match facts
- 百年構想リーグを跨いだ公式戦7連敗のあと、リーグ戦では直近5試合無敗(W2,D3)
- ホームでの3試合のリーグ戦はここまで無敗(W1,D2)。
- 直近16試合の公式戦でクリーンシートがない。
- 最後のクリーンシートは4月の柏戦。久保藤次郎が33分に退場し、以降柏は10人だった。
- 勝てばJ1初のホームゲーム連勝。
- 今シーズンは全試合で得点と失点を記録。
- 渡邉新太は今季リーグ戦5得点。百年構想リーグでの得点(4)をすでに超えた。
- 4月以来のリーグ戦連勝を狙う。
- 直近12試合の公式戦でクリーンシートがない。
- 直近4試合のアウェイゲームで勝ちがない(D2,L2)。最後の勝利は2026年5月の水戸戦。
- (百年構想リーグを除いた)直近11試合の昇格組とのリーグ戦で無敗(W6,D5)。最後の敗戦は2024年の町田戦。
- 清水戦でマルシーニョは2得点を記録。2022年8月にハットトリックを決めた福岡戦以来、およそ4年ぶりの複数得点。
- マルシーニョがリーグ戦で決めた直近7得点のうち、5得点は途中出場から決めたもの。
予習
第4節 町田戦

第5節 鹿島戦

第6節 福岡戦

展望
冴えわたる必殺パターン
雨の国立決戦を制し、今季初めての連勝を狙う川崎。対するは昇格組の中では順調な勝ち点の積み方ができている水戸である。
上に書いたように直近ではリーグ戦での無敗記録が続いている水戸。勝ち切れている試合はまだまだ多くはないものの、粘りながら着実に残留という目標に近づいていると言っていいだろう。
水戸が得点を取ることができる理由は、シンプルないくつかの前進ルートが効いているから。まさしく鹿島戦はいくつかの前進ルートが見事に刺さった試合と言える。特に鉄板と言えるパターンは鹿島戦における2点目。
中盤で浮いたCHである仙波から裏へのルートを狙うことができれば、一番ゴールに向かう最短ルート。裏に走る真瀬や鳥海を起爆剤に相手のDFラインを下げて、ここからの折り返しを仕留める。
ポイントになるのは刹那にでも浮くことさえできれば、裏に正確なパスをCH陣が送れること。特に仙波は少しでもギャップを享受することができれば、そこからスムーズに縦に素早く展開することができる。インサイドは密集しながらポストプレーでCHに瞬間的に前を向くスペースを与えにいく。
町田、鹿島はいずれもこのパターンで刺した。町田戦を見れば水戸はこのパターンを十八番にしていることは自明なので、ちょっと鹿島はいくらなんでもスカウティング不足やろ感が否めない。
もう1つはCFへのロングボール。内野、根本をターゲットとして相手から見て右のCBにぶつける形からの前進を狙っていく。特に鹿島戦では今季不調の植田を根本が完全に叩いていった。
CFへのロングボールとサイドから背後を狙うタッチダウンパス。この2つの武器で前進をしていくのが水戸の攻撃。ミドルゾーンからの前進をサポートするような攻め上がりには迫力があり、ボックス内に置く枚数は揃っていくケースが多い。この辺りは攻撃時にスイッチを入れる目線が合っているなと感じる。
守備は4-4-2のミドルブロックが基本線。ボールに対して圧縮する意識が強く、左右に振られるとスライドする意識も強い。特にCHは自陣の低い位置を埋めるアクションと左右へのスライドなど負荷がかなり高い印象。
水戸は一撃で状況をひっくり返すというよりは、腰を据えたポゼッションから自分たちのパターンを狙っていきたいチーム。なので、押し込まれて引いて受ける時間は出てきてしまうのだろうけども、水戸としてはなるべく減らしたいはず。
福岡戦では前からのプレスがはまらない時間が長く、粘りの時間をかなり長く過ごすこととなった。それでも最小失点で留めて、終盤のセットプレーで勝ち点をもぎ取ることができたということを考えると、逆に地力がついてきたことを感じさせるゲームでもあった。
プロセスから切り崩せるか
前進のパターンは比較的わかりやすいチームではあるが、鹿島戦を見ても分かるように、バレていてもそれを遂行しきる力を持っているのが水戸。川崎としてはまずはわかりやすい前進のパターンを阻害できるかどうかが重要となる。
水戸が厄介なのは前線の選手が降りるアクションでCHが前を向くことをサポートすること。特に右のSHの鳥海にその傾向が強い。ややこしいのはこの鳥海にSBがついてくると、そのSBが空けたスペースを真瀬に走られてしまうこと。

なので、人についていくというよりはスペースごと圧縮していく必要がある。水戸のCBにはある程度ボールを持たせてもいいので、自軍のFW-MF間を圧縮することを優先したい。特に木本にはある程度ボールを持たせてもOKなので、一気に前進される必殺パターンは是が非でも避けたい。その上で、三浦の背後を取られた時の対応は整理したいところでもある。
ただ、CHが浮くためのプロセスを踏むシーンは狙う余地がある。町田戦ではインサイドでのパスワークのミスを相馬に突かれてしまう。中央に降りる選手とのパスワークでミスが出れば、守備側にはカウンターのチャンスが出てくる。相手が強いパターンを組むための過程のところを切り崩せば、一転川崎はチャンスを迎えることになる。
保持においては水戸に全体を押し上げてプレーしたい傾向がある中で、縦に速い攻撃がどこまで効くかを探っていきたいところ。マルシーニョ、ラセルダなど少ない人数での攻撃を見せながら、少ないリスクでまずは攻撃のルートを探っていきたいところ。
ゆったりとしたポゼッションではより左右に動かしながら1stプレス隊を丁寧に外すことが重要。縦に速いルートが見えない時は左右にボールを動かすことでやり直しを繰り返し、特に水戸のCHの脚力を奪っていきたい。
アタッキングサードでは4バックの泣きどころであるポケットをどのように取るかを工夫していきたいところ。福岡は何段階かに分けてポケットに入るタイミングをずらすことで得点を奪っている。川崎も少しずつ手数をかけたボックス侵入がうまくなっている。左右のSBのフリーランを活かしながらアタッキングサードの攻略をしたいところ。
川崎が清水戦でできなかった悪い時間なりに粘るということを福岡戦の水戸はできていた。もちろん、いい時間を90分並べることができれば一番いいのだけども、川崎はなかなかそれができるほど強くない。そもそも、強いチームでも簡単ではないけども。
それでもうまくいかない時間に粘るような過ごし方はもっとできるはず。国立でうまくいかなかった我慢比べを水戸でリベンジするのがこの週末のミッションだ。
【参考】
transfermarkt(https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(https://soccer-db.net/)
Football LAB(http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(https://www.nikkansports.com/soccer/)
