Fixture
明治安田 J1リーグ 第11節
2026.10.21
川崎フロンターレ(7位/4勝4分2敗/勝ち点16/得点21/失点16)
×
ヴィッセル神戸(4位/7勝1分2敗/勝ち点22/得点17/失点9)
@Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
戦績
近年の対戦成績

直近5年間の対戦で川崎は5勝、神戸の4勝、引き分けが2つ。
川崎ホームでの戦績

過去10戦で川崎の7勝、神戸の3勝。
Head-to-head
- 直近6試合の公式戦でドローがなく決着がついているカード。
- 2025年の対戦では神戸が川崎にシーズンダブルを達成。
- 2015年以降、等々力では10年連続で勝敗がついている。
- 直近10年の
スカッド情報
- 三浦颯太(前節負傷退場)
- ペドロ・ホマーノ(前節負傷交代)
- 佐々木旭(前節負傷交代)
- 大島僚太(?)
- ラザル・ロマニッチ(左足底腱膜損傷)
- 宮城天(ハムストリング)
- 林駿佑(左膝側副靱帯損傷)
- 谷口栄斗(右長内転筋肉離れ)
- 紺野和也(右リスフラン靭帯損傷)
- 佐々木大樹(右外側半月板損傷)
- 扇原貴宏(右膝関節軟骨損傷)
- 冨永虹七(右膝蓋骨骨折及び右膝蓋腱部分断裂)
- 岩波拓也(右鎖骨粉砕骨折)
- アンデルソン・ロペス(筋肉系)
予想スタメン

Match facts
- 勝てば今季2回目のリーグ戦での連勝。
- 今季ここまで10試合全てのリーグ戦で得点。そのうち、9試合では失点も喫している。
- ここまでホームの5試合のリーグでクリーンシートがない。直近2試合は勝利はなく5失点を喫している。
- 対戦時にトップハーフに位置する相手との試合はここまで3試合で未勝利(D2,L1)
- 脇坂泰斗はリーグ戦2試合連続でゴール中。3試合連続となればキャリアで初めて。
- リーグの21得点のうち、48%にあたる10得点は脇坂泰斗とマルシーニョが記録している。
- 直近11試合の公式戦で1敗のみ。残りの10試合は全て勝利をしている。
- 今季のリーグの9失点のうち、4失点は直近唯一の敗戦である柏戦で喫している。
- 直近4試合の公式戦の勝利は全てクリーンシート。
- 今季敗れている2つのリーグ戦はいずれも関東でのアウェイゲーム。勝利したアウェイの4試合はクリーンシート。失点すれば敗戦という状況となっている。
- 勝ち点を落とした直近8試合はいずれも相手に先制点を与えている。
- 今季のリーグ戦ではここまでDF登録の選手が5得点。全体の29%。
予習
第8節 G大阪戦

第9節 柏戦

ACL-E リーグステージ 第2節 全北現代戦

第10節 岡山戦

展望
再び存在感を増すエース
代表ウィーク明けから延々と続く連戦。今週の水曜日はリーグ開催。対戦相手は上位グループで優勝争いを繰り広げている神戸だ。
数年間継続して優勝争いをしている神戸。ACL-Eとの並行もチームとしての経験値として蓄積されていることだろう。今年の監督は広島を率いていたスキッベである。
攻撃の中心は大迫。ロングボールのターゲットとフィニッシャー性能の高さを兼ね備える存在としてはリーグ屈指。当然コンディショニングの問題は出てくる年齢にはなってくるが、佐々木の離脱などもあり、やはり彼なしでは!と言いたくなるようなチーム作りになってきているように思える。
大迫のロングボールの相棒になっているのはエリキだろう。ロングボールの落としを味方が受け、そこから一気に背後を取るという形でのファストブレイクが今の神戸の流れの中で一番キレがあるスタイル。縦への速さから相手を置いていくことで一撃で相手を仕留めることができる。
遅攻においてはボックス内の強さを活かしたクロス攻撃が中心になってくる。常に複数枚が飛び込む準備をしており厚みは十分。大迫以外で言えば、SBのジエゴがボックス内でのフィニッシャーとして重要な役割を果たす。
クロッサーとしての飯野の投入や、小松を並べることによるツインタワー化など強化するオプションも豊富。シンプルではあるが、空中戦のデュエルはわかっていても防ぐ術がなかなか思い当たらない部分。山川、トゥーレルといったCB陣もセットプレーになるとさらに加わって高さは強化。強力な攻撃の手段として確立している。
守備においては4-4-2をベースに高い位置からプレッシャーをかけていく。狭いスペースに制限できれば中央のユニットがグイッと寄りながら圧力を高めていくワンサイドカットのような形がメイン。
トップに入っている大迫を先導役として、狭い方に相手のビルドアップを制限しつつ、センターラインのハンターでボールを奪い取って反撃に出ていく。鍬先がボールをカットしてからのショートカウンターは直近の岡山戦でも得点の起点となっており、ハイプレスは得点源にもなっている。
自陣に下がれば守備でも高さの優位は健在。単純なクロスの無効化とファインセーブで最後方を引き締める権田の存在でピンチを凌ぐことができるチームだ。
主導権を握り続けるという強さを見せるというよりは、どんな相手でも簡単に相手のペースにはさせず、五分の展開でもチャンスを作り出して、かつそれを一撃で仕留めることができるエースがいるという強さがあるのが今の神戸。上位争いに納得感のある内容を重ねていると言えるだろう。
相手の誘導を振り切る
神戸の直近唯一の敗戦は柏戦。この試合で個人的に気になったのは後半にトランジッションにおける行ったり来たりという展開で柏にほぼ歯が立っていなかったこと。本来であれば神戸が柏に優位を取れそうな局面で全く出足で勝てなかったことが一時は4-0となるスコアラインのきっかけである。
川崎が柏ほど相手を飲み込むことができるのか?という問題はあるが、この強度の点は少し気がかりでもある。神戸は代表ウィーク明けから連戦が続いている上、川崎が大幅ターンオーバーしたルヴァンの日にもACLで主力を投入。いかにもスキッベらしい運用を敢行している。
要はこの試合は神戸の主力にとっては連戦の4つ目に当たる試合。岡山から中2日のアウェイ連戦ということもあり、この試合のコンディション面で神戸に懸念が出てくる可能性がある。そういう出目の日を引くことができれば、川崎はアドバンテージを握ることもできるだろう。もちろん、川崎は柏に比べると主力と控えの差が顕著であるため、この差をどこまで有効に活用できるかは問題になってはくると思うけども。
しかし、C大阪戦のようにイケイケドンドンで運用してしまうと、神戸にはかなり簡単に隙を与えてしまうことになる。エリキ、パトリッキ、武藤などフリーランから得点につなげることができるアタッカーが多く、ガバガバなスペース管理だと苦しいものがある。
押し込まれてのクロス対応に関しても苦しいのは間違いない。左右のSHも含めて高さがあるため、SBはかなりタイトな空中戦での対応を強いられることとなる。コンディションに不安がある選手が多いのが気がかりだが、佐々木の起用ができるならば心強い部分はある。
制御できる部分は制御していきたいところ。柏からもう1つ学ぶべき部分があるとすれば、CHをきっちりとフリーにするメカニズム。大迫、エリキの前プレ隊から監視を外し、井手口などのCH陣が前にスライドできない状況を作ることができればポゼッションは安定する。
柏は対角パスで前線からのビルドアップの誘導を外し、大迫とエリキのプレスバックが間に合わないような状況を作ってCHをフリーにしていた。川崎が学ぶべき部分があるとすれば、とにかく大迫の誘導を外すまで丁寧にボールを動かすこと。GKを経由して攻めるサイドを変えることや、CBから対角のフィードを送り込むことで、大迫が定めたプレスの方向とは逆側から前進するルートを確保したい。もちろん、CBが大迫の守備範囲を避けてキャリーすることも有効。パスとキャリーの両方を使いながら、神戸の前線の守備基準を揺さぶっていきたい。
川崎のCHをフリーにする際に重要になるのが脇坂の立ち位置だろう。脇坂が神戸のCHの背後で受ける構えを見せることで、井手口や鍬先が川崎のCHに向かって前に出ていくことを牽制したい。大迫とエリキの監視を外したところで、神戸のCHがそのまま前に出て潰せるのであれば意味がない。前線のプレスを外すことと、中盤のスライドを躊躇させること。この2つを組み合わせることで、川崎のCHがフリーで前を向く状況を作っていきたいところだ。
サイドに広げることができれば、内側が空いて自在にCHから運べるという現象は柏だけでなくG大阪も作ることができている。縦横に相手の前線の守備を広げて前プレ隊のコンパクトさを失わせること。ここは手数をかけてでも丁寧にやりたい部分。神戸を制圧できるところが今の川崎にあるとすれば間違いなくここだと思う。
浮いた中盤からは手早く攻略の導線を作っていきたい。マルシーニョの一撃の裏抜けなのか、あるいは神戸のCHを引き出して1列ずつ進んでいくのか。いずれにしてもブロックを組まれると面倒な相手なので、固められる前に確実に仕上げる手段を取れるか。カウンターを防ぐ意味を踏まえても、正確さと簡潔さを両立する攻撃を確立できるかがポイントになりそうだ。
【参考】
transfermarkt(https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(https://soccer-db.net/)
Football LAB(http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(https://www.nikkansports.com/soccer/)
