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「今の競技であるうちに」~2026.8.31 プレミアリーグ 第2節 アストンビラ×アーセナル プレビュー

目次

Fixture

プレミアリーグ 第2節
2026.8.31
アストンビラ(20位/0勝0分1敗/勝ち点0/得点0 失点4)
×
アーセナル(2位/1勝0分0敗/勝ち点3/得点3 失点0)
@ビラ・パーク

戦績

過去の対戦成績

 過去10回の対戦でアストンビラの3勝、アーセナルの6勝、引き分けが1つ。

アストンビラホームでの成績

過去10回の対戦でアストンビラの4勝、アーセナルの6勝。

Match facts from BBC sport

Match facts
  • 2019年の昇格以降、アストンビラはホームのアーセナル戦で7戦4勝(L3)。初め24試合の勝利数と同じ(W3,D9,L12)
  • アーセナルはプレミアでのビラ・パークでの試合で15勝しており、どのスタジアムよりも勝利を挙げている。
  • アストンビラは直近3試合の王者とのホームゲームで全て勝利。それ以前の28試合の勝利数と同じ(W3,D10,L15)。
  • アストンビラは23-24と24-25のシティ、昨季のリバプールにホームで全て勝利。チャンピオン相手の連勝記録としては1985-86から1992-93の7シーズンで勝利したルートン以来の長さ。
  • アーセナルは直近4年のアウェイでのリーグ初戦で勝利。いずれもクリーンシート。過去に5試合連続の連勝を記録したことはない。
  • アストンビラは開幕戦でブライトンに4-0での敗戦。開幕2試合での連敗をしてしまうと19-20以来となり、どちらも得点できないとなると02-03以来となる。2試合での最多失点記録としては1982-83の8失点であり、この時も欧州タイトルホルダーだった。
  • ミケル・アルテタはこの試合がプレミア250試合目。海外の指揮官としてはプレミアでは10人目。アルテタ(60.2%)よりも勝率が高いのはペップ・グアルディオラ(70.8%)、アレックス・ファーガソン(65.2%)、ユルゲン・クロップ(62.6%)だけ。
  • アストンビラは直近6試合の8月のプレミアのうち、5試合で無得点。直近2年の4戦もここに含まれる。アーセナル時代も含めて、ウナイ・エメリはアーセナル時代も含めて8月の50%の試合で敗戦(8/16)しており、もっとも勝てていない月。
  • マルティン・ウーデゴールは開幕戦のゴールですでに昨季のゴール数に並ぶ。2試合連続の得点は2023年5月が最後。
  • 68分からの投入にも関わらず、ノニ・マドゥエケは開幕戦で最も多くのチャンスクリエイト(4)を記録。2003-04以降、マドゥエケよりも少ない時間で4回以上のチャンスクリエイトを記録したのは2011年12月のウルブス戦でのアーロン・ラムジーだけ。

スカッド情報

Aston Villa
  • アマドゥ・オナナ(膝)
  • ブライアン・マジョ(脚)
  • ヨハン・マンザンビ(膝)
  • ジョアン・ゴメス(出場停止)
  • タミー・エイブラハム(鼠蹊部)
  • レオン・ベイリー(筋肉)
Arsenal
  • ブルーノ・ギマランイス(股関節)
  • ユリエン・ティンバー(鼠蹊部)
  • ウィリアム・サリバ(腰)

予習

第1節 ブライトン戦

予想スタメン

展望

攻守のハイプレスへの課題

 コミュニティ・シールドに続き、いい内容での完勝、そして3-0というスコアラインまで2週連続で揃えたアーセナル。フライデーナイトからマンデーナイトに飛ばされるという極端なスケジュールで迎えるアウェイの開幕戦の舞台はビラ・パーク。コンサにとっては感傷に浸る間もない凱旋ということになる。

 アストンビラの開幕戦は文字通り完敗だった。ブライトンに前半だけで4点を取られ、ジョアン・ゴメスの報復で10人になったところでわずかばかりの逆転の望みも潰えてしまった。

 エメリのプランは昨季とは大きく変わっていないように思えたが、ブライトン戦ではそれを投影する部分にハードさがあった。一番の問題点はロングボールのターゲットがいないことだろう。ワトキンス、マンザンビ、マジョ、エイブラハムという4人のCFキャラはこの試合では全滅。ブエンディアが一番前に立つ状況ではまず縦パスを背負って受ける選手を立てるのが難しい。

 結局はヘミングスのダイアゴナルなランでお茶を濁す結末に。ジョアン・ゴメスのドリブルも武器になりそうな展開ではあったが、途中からイライラが募り退場以前からプレーへの集中力を欠いたように見えた。

 前線のターゲットがいないとなると非保持側が思い切りよくプレスをかけることができることが多い。特にポゼッションのやり直しにあたる自陣でのマイナスのパスに躊躇なく圧力をかけにいくことができる。蹴り出された時に怖い的がいないからだ。

 ブライトン戦では自陣でのパスミスからあっさりと2失点。本来のアストンビラであれば武器になるはずの自陣でのビルドアップがむしろアキレス腱になってしまった。

 今のアストンビラが問題なく出場できるのか?がポイントになるだろう。マンザンビ、マジョ、エイブラハムは先週末の段階では8月中の復帰は難しい。移籍に絡む話ではジャクソンの登録が間に合うかが争点。おそらくワトキンスは中東に去ることになるはずだ。

 ロングキックで逃がすことができる鈴木彩艶がスタメンデビューを飾れば敵陣にボールを蹴り飛ばすことができるかもしれないが、その先が攻撃につながっているかどうか?というのは重要。CFの有無は非常に大事な論点になる。

 もう1つ、アストンビラがブライトン戦で露呈したのは非保持のプレッシングだ。この試合では4-4-2のミラーでの対戦。ブエンディアが右足側からフェルブルッヘンに圧力をかけにいくのだけども、その圧力の先にいるブライトンの左サイドの選手がドフリーになっていた。

 おそらくLSBのボスカリが絞る、もしくは高い位置を取るアクションをすることでマッギンをプレスに関わらせないようにしているのが大きいのだろう。外に開く選手には誰もチェックにいくことはなかった。その結果、ブエンディアが誘導した先にいるダンクから左の縦へのルートが開通。裏抜けからあっさりとデ・クーパーのゴールを生み出されてしまった。

 ハイプレスが空振りすること自体はある程度仕方ない。けどもホルダーにとって一番楽な選択肢が防がれていないのであれば、プレスが成立しないのは当たり前。アストンビラがブライトン戦でやっていたのは成功する画が見えてこないプレスだった。GKにまでプレスをかけるならば一番近いCBにはプレスをかける。ブエンディアが捨てたマーカーにはスライドする。それくらいは整理すべき。ここは誰がいないとかは関係ない。そういう意味ではこちらの方が深刻だったかもしれない。

 もっともエメリのアストンビラはムラがあるチーム。ホームで変身する可能性もある。ただ、保持でも非保持でもハイプレスの局面を整理しなければいくら体のキレが出てきても意味はない。ここは開幕戦から整備が急務となる部分だと言えるだろう。

躊躇する理由はない

 週1が続く以上、アーセナルはまだまだ強度勝負で戦うことができる。開幕戦を見る限り、あの状態のアストンビラと対戦するのであれば高い位置でのプレスから圧力を積極的にかけていくことはやっていきたい。

 もちろんアストンビラにCFがいればアーセナルのDF陣が晒される脅威は変わってくる。ただ、出場できたとしてもジャクソンはおそらく練習をほぼこなすことができない状態でのぶっつけ。いきなりフルスロットルである可能性は低いと見る。少なくともハイプレスを躊躇する理由にはならないと考える。

 狙うはもちろんブライトン戦の再現。敵陣、特にCHにボールをつけるところを狙い撃ちして高い位置からショートカウンターに移行する形を作っていきたい。

 相手のプレッシングの精度が開幕戦のままならば縦への速攻は刺さるはず。特に最前線の裏抜けはマストで、この点の攻略に特化するのであればギョケレシュの先発登用も十分に考えられる。サイドの裏に流れながらビラのCB陣と並走し、吹き飛ばすというブライトンのラターが担ったタスクを誰かに託すならばアーセナルで言えばギョケレシュが最適と考える。

 もちろん基本的には開幕節やコミュニティ・シールドでアーセナルができたことをそのままぶつければいい。アストンビラの“変身”がない限りはこの水準であれば問題なく勝ちはつかめるはず。自分たちの持ち味をきっちりと今週もコンスタントに出すということ自体がアーセナル目線では一番大事な要素と言ってもいいかもしれない。

 中盤の枚数をきっちりと確保し、ローテーションしながらライン間に現れてインサイドに起点を作る。ここでポイントを作ってからサイドに展開してWGの景色をよくする。そしてそこからフリーランを絡めることで選択肢を作りながらゴールに迫っていく。それが今のアーセナルの強みだ。

 仕上がりという点ではアドバンテージがありそうなので、あわよくば抜け出すための準備はしたいところ。CLが始まればまた別のスカッドの耐久性が問われそうではあるので別の競技にはなりそうだが、週1でフォーカスできる今の競技であるうちに勝ち点を積み重ねていきたい。

【参考】
https://www.bbc.com/sport/football/premier-league

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