MENU
アーカイブ
カテゴリー

「Catch up Premier League」~Match week 7~ 2026.10.17-10.19

目次

エバートン【5位】×チェルシー【6位】

不死身バフを立ち上がりバフで飲み込む

 ランチタイムキックオフはヒル・ディッキンソン・スタジアムから。ここまで無敗のエバートンはホームに内容の差が激しい戦いぶりが目立つチェルシーを迎えての一戦に臨む。

 キックオフはポーンっと前に思い切り高いボールを蹴り出したエバートン。バリーが忍者のように体を入れながらこっそり背後を取るような動きでチェルシーに罠を仕掛けるような立ち上がりだった。

 チェルシーは前節の流れを汲んだ事実上の4バックのような形でスタート。エバートンは中盤の3枚に対してマンツーのような組み方をしているため、CBがキャリーをしながらギャップを作っていくような立ち上がりとなった。スライドして蹴らせることができれば、エバートンとしては問題なく跳ね返せそうではあったので、きっちりとホルダーにプレッシャーがかかるかは生命線。そういう意味ではチェルシーのCBのキャリーが効くかどうかは重要だった。

 持たれる展開を受け入れたエバートンに対して、チェルシーはサイドを深くえぐりながら折り返しからヘンダーソンのミドル。前節の名残ともいえる攻め筋から得点を狙っていく。

 エバートンも保持に回ればサイドからゴリゴリと。グリーリッシュを活かした左サイドの連携だけでなく、逆サイドへの展開やセットプレーからもチャンスメイク。マルティネスのリリース遅れなどのボーナス的なCKも含めて、セットプレーからはそれなりの機会もあった。

 前半の主導権がチェルシーにあったことは確かだろう。右サイドを中心にブロックを組んでいるエバートンに対して、外側の射程からガンガンとボールを蹴り込んでいく。エバートンは死ぬまでは死んでいない!というお得意の水際守備でなんとか踏ん張る前半だった。

 エバートンの不死身のバフに対して、チェルシーは立ち上がりの畳みかけバフで対抗。左サイドからロジャーズの外を回るハトが不死身バフを壊してこじ開けるきっかけを作る。

 リードしたチェルシーは後方のポゼッションでエバートンを引き寄せながらボールを保持。慎重に枚数をかけて丁寧にエバートンの陣形を引き出していく。

 チェルシー側のプレスが沈静化し、エバートンの保持が増えるタイミングでマルティネスにアクシデントがあったのはチェルシーにとって痛手。終盤には冷や汗をかく場面もあったが、ペンデルスは安定したパフォーマンスでエバートンからゴールを防衛する。

 最後にはネトが追加点を奪ってこの日マルチゴールを達成。今季無敗だったエバートンに土をつけたチェルシーが連勝を達成した。

ひとこと

 チェルシーの立ち上がりバフは本当に強力。

試合結果

2026.10.17
プレミアリーグ 第7節
エバートン 0-2 チェルシー
ヒル・ディッキンソン・スタジアム
【得点者】
CHE:46‘ 90’ ネト
主審:ポール・ティアニー

ブレントフォード【4位】×リバプール【9位】

軽率に止まる無敗記録

 この試合の前の時点でシティと並んで2つの無敗のチームとして君臨しているブレントフォード。ホームに迎えるのは前節にそのシティに敗れたリバプールだ。

 序盤は落ち着いた入りを見せたこの試合。より調子の良さを見せたのはブレントフォード。カヨーデの強引な横断から逆サイドへの展開を見せたりする。

 リバプールは一回ブロックを組んだところから捕まえに行こうとする素振りを見せていたが、ブレントフォードはこのプレスのスイッチが入った瞬間の回避が見事。フリーの選手をきっちりと作って前を向く。

 ブレントフォードはこの前を向いた一瞬で前線にパスを通せる。パスはロブで受け手にとってはコントロールしやすいが、きっちりと画を共有できていないと通すのは難しい。そういうパスをリバプールのテンポを外しながら前線につけているのが彼らの強みでもあった。

 リバプールはどちらかというとブレントフォードの誘導を外し切ることができず。置かれたサイドでの突破が重要となる展開。当然この展開で重要となるのはWGのバルコラ。

 しかし、1on1で勝負をかけきれず、ファストブレイクからも得点を得ることができず。CLでの得点といういい流れを継続することができない。

 そんな状況を尻目にブレントフォードは前半終了間際に得点。リバプールは一度攻撃を切ったかに思えたが、ダイレクトに前線につけると、右サイドからのクロスに飛び込んだのはルイス=ポッター。見事な嗅覚でスコアリングに貢献する。

 順調だったブレントフォードだが、前半終了間際にヤルモリュクが不要な頭突きで退場。これで10人で後半を過ごすこととなったブレントフォード。ミソをつけて前半を終えることに。

 後半、ブレントフォードは良くも悪くも普通にやっているなという感じの入りに。序盤はそれでリバプールと渡り合えていたのだが、徐々に背後のケアで後手を踏む場面が出てくるように。

 リバプールが負傷者を出すたびに攻撃的な交代カードに入れ替えていくのも彼らがペースを引き寄せるのに拍車をかけていた印象。フリンポンがダメならングモハ!というのはなかなかにパンチが効いている。

 しかしながら、サイドでなんだかんだ枚数が余るようになったリバプールの攻撃。セットプレーで中央にファン・ダイクが君臨するパターンならばなおさら。初めは10人であることを感じさせなかったブレントフォードだったが、徐々に時間の問題感が出てくる。

 ハイラインを破りながら対面を動かし切ったムニョスが逆転に向けて先陣を切る。ルイス=ポッターをかわし切って同点となるゴールを掴み取る。

 逆転ゴールはイサク。ボックス内の数的優位から最後は難しい体勢から押し込むストライカーとしての力強さを感じる得点だった。

 反撃のチャンスもないことはないブレントフォードだったが、最後は9人になって万事休す。1点差ながら試合をコントロールしたリバプールがブレントフォードの無敗記録を止めることとなった。

ひとこと

 10人の減らし方がもったいなかった。

試合結果

2026.10.17
プレミアリーグ 第7節
ブレントフォード 1-2 リバプール
G-techコミュニティ・スタジアム
【得点者】
BRE:44′ ルイス-ポッター
LIV:62′ ムニョス, 70′ イサク
主審:ジョン・ブルックス

フラム【20位】×ハル【8位】

追いつかれそうな空気感に屈しない

 ここまでまだ今季勝利がないフラム。特に前節はイプスウィッチにショッキングな逆転負けを食らってしまい、大きなダメージを受けている。今節はイプスウィッチと同じ昇格組のハルとの一戦である。

 まずはボールを持つ側になっているフラム。5-4-1のハルのシャドーの外側でSBがボールを受ける形でボールを動かしていく。

 ギャップを作る意識が見られたのはイウォビ。サイドに流れてキングがライン間で受けるスペースを作ったり、ポストからCHを解放したりするなど、まずは彼がいるところからギャップを生み出すというのがフラムの意識だった。

 幅を使うような対角のパスを使ったり、あるいはライン間に縦パスを入れたりするなど攻め手が豊富なフラム。アタッキングサードにおいてもボブが抜け出して仕上げにかかるなど、ハルのDFに厳しい形での対応を強いる。

 ハルは反撃を見せたいところではあるが、なかなかカジュアルなロングボールでの解決はできず。スポットでサイドからシャドーのカットインでチャンスを作る場面もなくはないが、基本的にはフラムが支配的な時間を増やしていく。

 先制点は順当にフラム。ギャップを生み出し続けていたイウォビが先制点のキャストに選ばれていたというのはある意味妥当。右サイドからの即時奪回を見事に沈めてみせた。

 得点後も流れは変わらず、チャンスを作っていたのはフラム。押し込みながら順当に攻め続けて時間を溶かしていく。

 後半、ハルは選手交代で4バックにシフト。前半よりもポゼッションをしながらチャンスを増やしにかかる。

 フラムは立ち上がりこそややバタバタしたものの、すぐにリカバリー。押し返しながらチャンスを作っていく。カウンターからもシャープな形で決定機。しかしながら、今季のフラムを象徴するようにチャンスを逃し続けてしまい、試合を決定づける追加点を決めることができず。

 開幕戦以降ゴールのないガルシア、この日は先制点を決めているイウォビ。どちらも試合の流れを一気に引き寄せる2点目を手にすることができなかった。

 難を逃れ続けたハルは終盤にもう一度サイドアタックからチャンスメイク。後半にこじ開けたエバートン戦の再現を狙っていく。フラムとしては前節がフラッシュバックする嫌な展開だったといえるだろう。

 それでも前節の再現は許さずに逃げ切り勝利を果たしたフラム。トンネルの出口は7節目。ホームの観客にようやく今季初勝利をプレゼントすることができた。

ひとこと

 すごく追いつかれそうな流れの中でよく逃げ切ったフラムだった。

試合結果

2026.10.17
プレミアリーグ 第7節
フラム 1-0 ハル
クレイブン・コテージ
【得点者】
FUL:33‘ イウォビ
主審:クリス・カヴァナー

マンチェスター・シティ【1位】×イプスウィッチ【10位】

長いATも問題なし

 ここまで開幕から連勝が続いているシティ。今節は昇格組のイプスウィッチをホームに迎えての一戦に臨む。

 イプスウィッチはきっちりと自陣で受ける構え。5-4-1のようなフォーメーションでまずはローブロックを組んでいく。

 特に入念にケアしていたのは前節アンフィールドで流れを変える一手となったドク。ワッタラが対峙しつつ、オシェイが連携。さらには中央のCHもスライドしながらドリブルでスピードに乗らせるスペースを与えない。逆サイドのエンジアイにもきっちりとマークをつけてはいたが、ドクのサイドの方がより手厚いケアを見せていた。

 とりあえず、WGに任せながら試合を進めていくシティ。CHが同サイドに圧縮する素振りをしていたイプスウィッチに対して、CHの背中を取るようなインサイドに入っていく形ができればギャップを作ることができる。

 だが、そうした場面は稀。大外に立つWGが孤立しながら困るシーンが多かった。

 ややズルズルした流れを変えたのはトランジション。イプスウィッチがやや前がかりになったシーンをうまく利用したシティ。ここまでは2枚以上でマークされていたドクにこのシーンでは1枚のみ。このドクからのクロスをフォーデンが仕留めて先制する。

 保持の側に回ればイプスウィッチはゆったりとボールを持ちながら動かしていく形を作っていく。非保持のシティは無理にペースアップすることはなし。ある程度ボールを持たせていく。

 後方でゆったりと動かしつつ、どこかで一気にスピードアップをするというのがイプスウィッチのスタンス。左サイドのエメルソンへのロングボールが主体だったが、決め手になったのは右サイドの前田。グエイの背後を取るフリーランで抜け出し、プレミア初ゴールをゲット。試合を振り出しに戻す。

 追いつかれてからは再びゆったりとボールを持ちながら試合を進めるシティ。サイドに流れたコバチッチからのクロスをハーランドが仕留めてリードを再び確保する。

 後半はイプスウィッチが非常にアグレッシブなプレスをかけてきたことで試合は一気にオープンに。序盤は組み合う手応えもあったイプスウィッチだが、徐々にファストブレイクからシティが主導権を握っていく展開に。

 空中戦からお互いに決定機を仕留めきれなかった後、カウンターの打ち合いとなった試合でスコアを動かすことに成功したのはシティ。こういう展開ならお手の物という形でハーランドが追加点を決める。

 そのハーランドはもう1回ネットを揺らすもこれはオフサイド。シティが試合を決め損ねた直後にグエイがPKを献上。このPKをフレミングが仕留めて1点差に縮める。

 12分という長いATの反撃の機会が与えられたイプスウィッチだが、反撃はここまで。試合はシティが逃げ切り、開幕7連勝を果たした。

ひとこと

 前田、この難所でプレミア初ゴールというのはなかなかに持っている。

試合結果

2026.10.17
プレミアリーグ 第7節
マンチェスター・シティ 3-2 イプスウィッチ
エティハド・スタジアム
【得点者】
Man City:19′ フォーデン, 34′ 70′ ハーランド
IPS:21′ 前田大然, 90′(PK) フレミング
主審:ファライ・ハラム

ニューカッスル【11位】×アストンビラ【16位】

着実に順位を上げるアストンビラ

 前節はコベントリーにこっぴどくやられてしまったニューカッスル。なかなかクリーンシートを達成できないホームにアストンビラを迎えての一戦に臨む。

 序盤はニューカッスルのポゼッションが先行。左サイドを主体にサイドアタックを二人称で敢行。今季ここまで好調のホールにバーンズや時々ウィロックを加える形からクロスを上げていく。

 逆サイドではワイドでの起用となったフェルナンデス=パルドを空中戦のターゲットにするパターンも。左右のサイドの異なる特性を活かしながら攻め筋を作っていく。

 アストンビラは序盤はトランジションからジャクソンで勝負。ゆったりとした保持の時間を徐々に確保すると3-2-5からショートパスで崩しを探っていく。

 展開が変わったのはジョエリントンとボットマンに同時にイエローが出たプレーくらいからだろう。それまでもアストンビラの攻撃を止めたら縦に縦にという意識だったニューカッスルはさらにその傾向を強めることに。中盤でのトランジションの強度で優位を握ったニューカッスルがボールを奪ったところから一気に敵陣に入っていくシーンを増やしていく。

 しかし、この局面を耐えたアストンビラはポゼッションから反撃。ニューカッスルの4-4-2が3-2-5に対してどのように捕まえるかの迷いを見せているうちに、右サイドからフリーのマンザンビがクロスを入れて先制。

 以降、前半は完全にアストンビラペース。守備の基準が定まらないニューカッスルはアストンビラに対して、なんとか追加点を与えないことが精一杯の抵抗となった。

 後半は非常にアグレッシブな入り。前半のようにニューカッスルが攻め込みつつ、主導権を握るスタート。前半同様に滑らかにボールを奪い取るニコ・ゴンサレスも健在だった。

 敵陣に侵入し、鋭いシュートを見せたのはボットマン。しかし、このシュートを鈴木が止めてニューカッスルが並ぶことを許さない。

 ジャクソンの馬力といった押し返したい武器がなかなか出てこなくなってきたアストンビラ。リードしているものの70分に3枚の交代を敢行。バークリーはいきなりミドルシュートを放つなど、即効性がある交代となった。ホルニチェクは見事なファインセーブで追加点を防ぐ。

 それでも1点のリードを確保して逃げ切りに成功したアストンビラ。ニューカッスルはコベントリー戦の悪い流れを止めきれずに連敗を喫することとなった。

ひとこと

 アストンビラ、着実に順位を上げつつある。

試合結果

2026.10.17
プレミアリーグ 第7節
ニューカッスル 0-1 アストンビラ
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
AVL:36′ マンザンビ
主審:ジャレット・ジレット

ボーンマス【18位】×サンダーランド【17位】

エヴァニウソンへの対応がすべて

 昨季は健闘しながら、今季は非常に苦しい戦いが続いている両チーム。少しでもきっかけになる勝ち点3をまずは手にしたいと思っているチーム同士の一戦だ。

 序盤から激しいデュエルのぶつかり合いとなったこの試合。奪ったところからどれだけスムーズに攻撃に移行することができるか?が序盤のキーポイントだった。

 その点で相手を上回ったのはボーンマス。奪ったあとに素早く前線につなぎ、そこからシャープに敵陣に迫っていく。

 先制点はまさしく縦への速さが効いた場面。エヴァニウソンの抜け出しから最後はタヴァニアが沈めてリードを奪う。ダンソの拙い対応からサンダーランドは簡単に穴を開けてしまう。

 リードを許したサンダーランドは臆することなく、前からプレスに来るボーンマスに対峙。ややナロー気味な4-4-2に対して大外からチャンスを作っていく。

 ここからどうやって攻めていこうか?と考えている時にまたしても後方にエラーが。エヴァニウソンの抜け出しから退場者を生み出すことに。

 エヴァニウソンの動き出し自体は素晴らしかったものだが、サンダーランド視点では明らかに2枚でエヴァニウソンに対応できた場面。よくわからない突っかけ方をして簡単に入れ替わられてしまったダンソは論外として、かがんで関与しない姿勢を見せたアルデレーテにも何かできることはなかったのか?という感じではあった。

 いずれにしてもCBのエラーで数的優位とスコア的優位をボーンマスにプレゼントしたのは明らか。いかにも今年のサンダーランドらしい流れだ。

 10人でもアグレッシブにボールハントをしていくサンダーランド。それでもボーンマスは前がかりなサンダーランドの中盤の背中にクリスティ、ライアン、エヴァニウソンを忍ばせることで前進。ゴールに背中を向けてボールを受けてから自らターンできるほどの余裕を見せながら、サンダーランドを強襲していく。

 明らかにチャンス量産モードに入ったボーンマス。2点目こそ奪えなかったが、優位をキープしてハーフタイムを迎える。

 後半もアグレッシブさをキープしたボーンマス。サンダーランドも前向きなスタイルで対応してはいたが、またしてもバックラインのミスから失点。バックパスをエヴァニウソンにかっさらわれて、そのまま追加点を奪われてしまう。

 10人で2点差という状況でも前を向いてアグレッシブな勝負を仕掛けていたサンダーランド。だが、その前向きな姿勢も80分には消失。残り時間はボーンマスがサンダーランドの心を折って、押し込みながら時間を溶かしていく。

 足がかりをつかんだのはボーンマス。ようやく勝利を手にして本拠地に久しぶりの笑顔をもたらした。

ひとこと

 エヴァニウソンの対応をしているうちに全て終わってしまった感があったサンダーランドだった。

試合結果

2026.10.18
プレミアリーグ 第7節
ボーンマス 2-0 サンダーランド
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
BOU:6′ タヴァニア, 48′ エヴァニウソン
主審:クレイグ・ポーソン

ブライトン【3位】×クリスタル・パレス【12位】

開始から終了まで飲み込む

 快進撃を続けるブライトン。ホームでのM23ダービーで宿敵を下し、上位勢の追走を続けたいところだろう。

 序盤はジリっとした展開。パレスの3バックの保持に対して、ブライトンはスライドしながら前に圧力を上げていく。パレスはこのプレスをうまく逃がせなかった印象。ブライトンのプレスのスイッチに対して、自陣から脱出することができない。

 押し込まれてしまったパレスに対して、ブライトンはセットプレーから先制に成功。セットプレーからオウンゴールでリードを奪う。ボール自体はゴールに向かっていく軌道ではあったが、合わせる味方がいなかったのでパレスとしては落ち着いて対応したい場面だった。

 さらにブライトンは非保持から意外性のある追加点を確保。中盤でボールのカットに成功すると、ゴメスがベニテスの立ち位置を見たロングシュート。わずかな隙を逃さずにゴールを陥れる。

 止まらないブライトンは3分後には3点目。右サイドのコストゥラスとゴメスの連携をアヤリが仕上げて10分で3点のリードを奪う。

 スコアは動いたが、基本的にはバックラインに対してあまりプレッシャーがなく、ジリっとプレスのスイッチを入れるタイミングを守備側が狙っていくという展開自体はキックオフから同じ。

 点差がついてもパレスはこの点でスイッチを入れることができず、非保持から圧力を上げてブライトンのポゼッションを阻害することができない。

 ブライトンは逆にある程度パレスのCBにボールを持たせつつ、サイドと中央それぞれで高い位置で仕留めてカウンターに移行。ロングボールを蹴らせて回収するシーンもあるなど、パレス側が守備で作りたいリズムを積極的に作ることができていた。

 3点のリードとそのあとの時間の使い方も安定していたブライトン。完璧な45分で試合の行方をほぼ決定づける。

 後半も引き続き試合を握ったのはホームのブライトン。コスティッチの動き出し、ヴシュコヴィッチのボールハントから縦への展開など、アグレッシブなスタイルは継続。

 その結果としてわずか数分でブライトンは4点目。左サイドのグロスからの折り返しをコスティッチが仕留めてリードを広げる。

 試合の行方をもう一度決めたブライトンだったが、プレスを止めることはなし。引き続き主導権を握っていく。

 選手を入れ替えて前線の動き出しからひっくり返していくクリスタル・パレスだが、得点には届かず。逆にブライトンは仕上げとなる5点目をヒンシェルウッドが決めた。

 開始直後から最後までパレスを飲み込みきったブライトン。勢いが持続する大勝を決めた。

ひとこと

 何回やってもブライトンが勝ちそうな内容だった。

試合結果

2026.10.18
プレミアリーグ 第7節
ブライトン 5-0 クリスタル・パレス
アメリカン・エキスプレス・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BHA:4′ カンヴォ(OG), 7′ ゴメス, 10′ アヤリ, 49′ コストゥラス, 84′ ヒンシェルウッド
主審:ロベルト・ジョーンズ

リーズ【7位】×マンチェスター・ユナイテッド【13位】

後半に自分たちの流れを作れず

 ミッドウィークにアトレティコに敗れ、雰囲気はかなり暗くなってきたマンチェスター・ユナイテッド。今季ここまで好調のリーズとの一戦に臨む。

 戦い方をガラッと変えたのはマンチェスター・ユナイテッド。非保持でミラー気味の3-4-3を採用。ブルーノは真ん中に入るという配置のトリッキーさもありながら、リーズに対してきっちりとプランを組むような振る舞いを採用する。

 リーズはまずはCHが列落ちしながらプレスがどこまでついてくるかを監視。サリーなどで陣形をずらしていくと、マンチェスター・ユナイテッドはプレスに迷いが出てくるため、徐々にリーズはフリーの選手が出てくるように。

 運べる手段を見つけたリーズは右サイドからキャリー。ブルーノ、リサンドロ・マルティネスなどが安易にスライディングするケースもあったが、後方に陣形を重くしたこともあり、ハーフスペースへの侵入を許しても大きなピンチにはならないケースもあった。

 マンチェスター・ユナイテッドは保持においてはゆったりと。CBの2枚がGKを挟んでのポゼッション。ボールを奪った後のトランジション以外はなかなかチャンスを作ることは難しそうな展開に。

 シンプルな右サイドからの攻撃が多かったマンチェスター・ユナイテッド。リーズはボックス内の守備のマークの受け渡しが怪しく、マークがずれてフリーの選手を作ってしまうこともあった。

 チャンスは少ない展開であったが、ワンチャンスをモノにしたマンチェスター・ユナイテッド。右サイドへの展開からティーレマンスがディアロの手助けを利用し、突破に成功すると折り返しをムベウモ。リードを前半のうちに確保する。

 以降はリーズがボールを持ちつつ、ジリジリとした展開が続行。だが、サイドからの切り崩しはなかなか本丸まで辿り着かず。試合はマンチェスター・ユナイテッドがリードしてハーフタイムを迎える。

 後半、追いかける立場となったリーズは引き続き右サイドからクロスをガンガン上げていく。ボーグルのボールタッチはなかなか守備側が咎めるリズムを掴みづらそうではあった。

 押し返すきっかけが掴めないという意味で、このままリーズにクロスを繰り返させていていいのか?という疑問が出てきそうなタイミングでセットプレーから追いつくことを許してしまう。ニアでムハレモヴィッチがすらしたところに飛び込んだのがキャルバート=ルーウィン。マーカーのバレバは途中でマークをするのをやめてしまったように見えた。

 同点となったことでめんどくさい空気になるエランド・ロード。前節アーセナルにやられた逆転劇をやってやろうとリーズは愚直にクロスを上げ続けていく。

 マンチェスター・ユナイテッドはなんとか空気をフラットなモノにするが、そこからもう1つ踏み込むことができずに停滞する。まさに前節のトッテナム戦と同じ雰囲気に乗ってしまった感がある。

 リーズも左サイドにヌメチャを入れることでもう一度ギアアップを図っていくが、ボックス内での水際のマンチェスター・ユナイテッドの粘りを振り切ることができず。あわやというシーンもブロックされてしまい、押し切ることができなかった。

 結局試合はそのまま終了。タイスコアで勝ち点1を分け合う結果となった。

ひとこと

 マンチェスター・ユナイテッド、もう少し後半にギアを上げて行きたかった。

試合結果

2026.10.18
プレミアリーグ 第7節
リーズ 1-1 マンチェスター・ユナイテッド
エランド・ロード
【得点者】
LEE:51′ キャルバート=ルーウィン
Man Utd:35′ ムベウモ
主審:ダレン・イングランド

ノッティンガム・フォレスト【15位】×アーセナル【2位】

苦しみながらもこじ開ける

 レビューはこちら。

 2年連続でスコアレスドローとなっているシティ・グラウンドでのアーセナル戦。膠着が続くカードの打開策となるのは誰になるのか、注目が集まる一戦だ。

 フォレストはミドルゾーンで組み合うプラン。中央を固めつつ、バックパスなどに対してはなるべく早めにチェックをかけにいくなど、ラインを上げる機会は逃さない。押し下げられた場合はシャドーが下がった位置で守備を行い、アーセナルのWGに対してダブルチームをかけていく。

 アーセナルはリール戦で打開に成功した右サイドからこじ開けにいくが、とにかく人がいっぱい。アーセナルも当然人をかけているのだが、フォレストも両方のCHをスライドさせる。

 アーセナルはフォーカスしていた右サイドからの打開に苦戦。横断もなかなか難しい状況で、うまく網に絡め取られた格好だ。

 人が少ない左サイドではエゼとカラフィオーリが孤立。互いにつながることができず、逆に囲まれてしまうことでフォレストのカウンターを受けてしまうこともあった。

 フォレストは下がっている中で一発逆転を狙う格好。デラップからエンドイェの背後を狙う動きで一気にひっくり返しにかかる。しかしながら、これはアーセナルの守備陣が先回りすることでなんとかカバーした格好だ。

 押し込む局面自体は安定していたアーセナル。しかし、わちゃわちゃいる人垣をこじ開けることができず。頼みのセットプレーも空振り。リードを奪うことができないままハーフタイムを迎える。

 後半、アーセナルはエゼに代えてマドゥエケを投入。インサイドに強引に切り込むなど、エゼとは異なる形で存在感を見せていく。

 一方のフォレストもデラップへのロングボールの活用方法を調整。サイドに流れながらの陣地回復と、インサイドでのポストをCHに折り返していくなど、ポゼッションに還元するような形から押し返すところに移行する。

 がっつり組む形で対応したフォレスト。アーセナルはセットプレーも含めてフォレストが前がかりになっているところからのカウンターでチャンスを作りにいく。しかし、サイドに追いやられて不発のセットプレーに追い込まれてしまうなど苦しい展開に。

 そんなアーセナルの救世主になったのはマドゥエケ。左サイドからの強引な仕掛けからゴールをこじ開けることに成功する。

 5-3-2→4-4-2と徐々に前への圧力を強める形で勝負を仕掛けていくフォレスト。だが、ライスやコンサといった守備陣の体を張った守備を超えることができず。最後にはムリージョの仕掛けにも冷や汗をかいたアーセナルだが、最終的にはクリーンシートを達成。なんとかシティに食らいつく勝ち点3を手にした。

ひとこと

 こういう試合をセットプレーでこじ開けられると楽なのだけども。

試合結果

2026.10.18
プレミアリーグ
第7節
ノッティンガム・フォレスト 0-1 アーセナル
ザ・シティ・グラウンド
【得点者】
ARS:80′ マドゥエケ
主審:マイケル・オリバー

トッテナム【19位】×コベントリー【14位】

ホームで待ちに待った3ポイント

 ここまでは未勝利が続いているトッテナム。苦手なホームに迎えるのはコベントリー。一足先に連勝でやや順位を浮上させているチームだ。

 トッテナムはこの試合で3バックを採用。コベントリーとの陣形の噛み合わせのズレを使い、腰を据えたポゼッションを敢行する。コベントリーは坂元を自陣側に下げる形でプレスラインを下げていく。これでトッテナムのバックスが余裕を持ってボールを持てることは確定した。

 この3バックからポゼッションをしていくトッテナム。ファン・ヘッケ、ファン・デ・フェンから縦にパスを差し込んでいき、ライン間で前を向く選手を作る。インサイドではスターターに戻ってきたマディソンからチャンスを作りにいく。

 アウトサイドでは幅取り役を使いながら突破を図る。クドゥスは1on1、ロバートソンはオフザボールを活かしたバックドアから一気に背後を取っていく。右だけでなく、左サイドのロバートソンでも結構トッテナムはコベントリーを揺さぶることができていた。

 先制点は右サイドから。クドゥスが作った深さを使ったのはマディソン。彼らしいレンジのあるミドルを沈める格好でトッテナムがリードを奪う。

 反撃に出たいコベントリー。トッテナムはコベントリーの布陣に合わせるようなハイプレスを立ち上がりから敢行することで、バックラインからプレスをかけていく。

 序盤はやや面食らった感がある立ち上がりだったが、徐々にロングボールからマンツーをばらしていこうとするコベントリー。中央で前線がボールを収めると、サイドから1on1を仕掛けて出口となっているのは坂元。ここからのクロスでコベントリーはクリティカルなチャンスを作っていく。

 しかし、ゆったりとした保持で優勢だったのはトッテナム。3バックのキャリーと前線と中盤のハーフスペースへの抜け出しで、コベントリーのラインを背走させながらこじ開けにいく。

 コベントリーはトランジションからチャンスを作りにいく。トッテナムのバックラインはやや乱れて受ける場面もあったが、ファン・デ・フェンが強引にスピードでねじ伏せることで事なきを得ていた。

 後半、トッテナムはポゼッションに出るスタート。しかし、コベントリーはワンチャンスを活かして同点。ファン・ヘッケのところでボールをカットしたところから一気に攻略しきって、最後はルドニがゴールを決める。

 だが、トッテナムはすぐに反撃。マルムシュの強引な突破でコベントリーの守備をこじ開けることに成功。加入後初ゴールは貴重なリードを奪う勝ち越しゴールだった。

 ここから試合は徐々にオープンに。トッテナムはオープンな流れの中でやや冗長な展開となったことで試合を制御できていないようだったが、コベントリーも自陣で強引なスライディングからピンチを広げるなど、うまく波に乗れていなかった。

 どちらに転ぶか?という展開の中で試合を決めたのは次のゴール。デイビスのミドルから3点目を取ったトッテナムが勝利を確実にする。

 ようやくホームで今季初勝利を手にしたトッテナム。まずは胸をなで下ろす3ポイントを手にした。

ひとこと

 クルゼフスキ、マディソン。大怪我していた人たちのカムバックは敵ながら嬉しい。

試合結果

2026.10.19
プレミアリーグ 第7節
トッテナム 3-1 コベントリー
トッテナム・ホットスパー・スタジアム
【得点者】
TOT:14′ マディソン, 58′ マルムシュ, 90+4′ デイビス
COV:49′ ルドニ
主審:アンディ・マドレー

今節のベストイレブン

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次