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「持続性と相棒探し」~2026.8.26 天皇杯 2回戦 川崎フロンターレ×栃木SC プレビュー

目次

Fixture

天皇杯 2回戦
2026.8.26
川崎フロンターレ
×
栃木SC
@Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

予想スタメン

予習

J3 第1節 金沢戦

J3 第2節 熊本戦

J3 第3節 北九州戦

展望

ミドルと飛び道具が仕上げの武器

 3試合無敗と取るか3戦未勝利と取るかでだいぶ印象が変わる序盤戦を過ごしている川崎。ここからはミッドウィークが開幕。天皇杯にルヴァンカップに3週連続でのミッドウィーク開催となる。

 過密日程の開幕となる天皇杯2回戦は栃木SCとの対戦。天皇杯1回戦を戦った影響で一足早く過密日程に突入したチームである。ブリオベッカ浦安/市川との試合は配信どころか試合速報がどこにあるのかを見つけるのが大変なレベルだった。

 この天皇杯1回戦では大幅なターンオーバーを敢行。リーグでも出てくる主力は後から出てくることとなっている。相手との力関係はこのラウンドでは変わるため戦力的な運用をどうするのかは読めないが、J2昇格という明確な目標を持っているチームと位置付けて差し支えないだろう。

 予習したリーグ戦3試合のシステムはいずれも3-4-3がベース。後方から3バックの数的優位を生かしつつ、サイドにボールをつけて枚数をかけた打開を図るチームである。ワイドのCBは機を見た攻め上がりのスキルに長けており、特に左の鈴木俊也は高い位置まで出ていって縦パスを刺し込むことができる選手である。

 中野、名願(この試合ではレンタル条項により出場不可)という止まった状態からでも仕掛けることができるドリブラーがサイドアタックの核。味方の攻め上がりを滑らかに使う意識も強く、4バックのチーム相手にはハーフスペースの裏抜けを噛ませながら相手のDFラインを上下に揺さぶっていく。

 インサイドではCFの近藤が攻撃の軸。時にはサイドに流れながらボールを収め、スピード感のあるアタッカーが前を向く機会を探っていく。より縦に速い展開でも頼りになる体を張ることができるスコアラーである。

 仕上げのところはやや武器が限られていることは否めない。相手が数的不利になった熊本戦は特にその物足りなさを感じるところではあった。サイドでのフリーランは活発でCHのミドルシュートの精度も高いので、ポケットを取ってマイナスのミドルというパターンは割と再現性はありそう。

 あとはジョーカーとして鈴木輪太朗イブラヒームなどの飛び道具を活用するか。直近の北九州戦では交代投入直後のセットプレーで空中戦の強さを生かして追撃弾をゲット。五十嵐太陽と共に2点差を埋める働きを見せている。1回戦では先発出場しており、2週連続のスターターの可能性も十分ある選手だろう。

 非保持においてはコンパクトに構える形がベースにある。ジャンプして相手を捕まえにいくアクションはあまり得意ではなく、そこから出ていこうとすると中盤はかわされてしまい、スペース的にはコンパクトに見えても埋めることができずにぽっかりと穴が開いてしまうケースが多い。

 どちらかといえば攻撃でサイドからきっちりと押し込みながら、即時奪回から自分たちのボールの回収まで行い、ずっと俺のターンという展開が理想のチームだと言えるだろう。鈴木輪太朗イブラヒームやCBの得点力も高く、セットプレーが得点源になっているのも見逃せない部分である。

ビハインド以外で焦らない

 栃木SC同様に川崎もメンバー構成に悩むミッドウィークになるだろう。U-21の開催が日曜日に磐田で行われていた影響は大いにあるはずで、例年であれば問題なくプレーできるであろう若手をノータイムで使うという風にはならなさそう。

 加えて長、小川、藤田とU-20組がここから離脱となる。宮城が手術し、さらには長もいなくなる2列目のWGの層はかなり厳しいやりくりを強いられることとなる。

 基本的にはトップチームのベンチ組は先発が濃厚と予想。先発が続いていた三浦はU-21でスタメンだった関との取捨選択になりそうだが、それ以外の山口、河原、ウレモヴィッチ、紺野、持山、大関はスターターと見る。

 ここにおそらく外国籍枠の問題で漏れていたであろうラセルダ、U-21で早めに途中交代した松長根、野田、カイキ。ここまでがスタメン候補と予想する。予想は上の図を見てほしい。

 下部カテゴリーとの試合で注意すべきはまずは早い時間に失点を許さないことである。内容はしょっぱいとしても勝ち抜けという観点では緊急性は高くない。もちろん内容がいいに越したことはないという前提はあるが。

 理由として下部カテゴリー側のチームが対戦するときにネックになりやすいのは戦術的な強度の持続性であることが多いから。いくらいい流れでも序盤の好感触な時間を90分続けることは簡単ではない。どこかで粘らなくてはいけない時間が必ず出てくる。

 そのシチュエーションを下部カテゴリー側がリードした状態で迎えることが理想。逆に言えばリードさえ許さなければ終盤のデュエルや体力勝負は上位勢に優位に転がることが多い。内容は悪くてもタイスコアまでに抑える。これがジャイアントキリングを許さないための鉄則。ビハインドにならなければ焦る必要はない。栃木SCからすれば後半に投入する主力選手によって競争力を維持もしくは向上させるリレーができるかが重要になる。

 5レーンをきっちり埋めて構えてくる相手なので、出てこない時間帯はスペースレスな展開になるだろう。今季レギュラーメンバーでは続けることができている中盤を引き出す作業から穴を開けるプランはこの試合でも重要。おそらく入れ替わるであろう水曜のメンバーでも同じことができるかどうかがまず見るべきポイントになる。

 WGが手薄になっているという状況は補強をしない(多分するのは難しいだろう)以上、U-20から長が帰還するまでは続くものと思われる。その点で考えると紺野の働きは重要になる。特に得点に関わる動きができるかどうか。ハイタワー側のラセルダをインサイドに用意できれば福岡時代と似たような働き方ができる可能性もある。相棒ができればまた序列が戻ってくる可能性もあるだろう。

 非保持においては広島戦に続き噛み合わないフォーメーションの相手が続く格好。ハーフスペースのフリーランに対して誰がポケットを埋めるかをこのメンバーでも整理したいところでもある。どこまで広島戦のプランを非保持で踏襲するか?というところもテーマになる。おそらくあそこまで極端なマンツーハイプレスを敷く気はしないけども。

 レギュラーメンバーで積み上げた要素は天皇杯のメンバーでも継続できるか。そして戦術的な強度の持続性で目の前の相手を上回れるか。序列を上げるため、チームを次のラウンドに押し上げるためのミッドウィークのサバイバルが始まることとなる。

 

【参考】
transfermarkt(
https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(
https://soccer-db.net/)
Football LAB(
http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(
https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(
https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(
https://www.nikkansports.com/soccer/)

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