Fixture
明治安田 J1リーグ 第5節
2026.9.2
FC町田ゼルビア(3位/3勝1分0敗/勝ち点10/得点13/失点3)
×
川崎フロンターレ(7位/1勝3分0敗/勝ち点6/得点8/失点6)
@町田GIONスタジアム
戦績
近年の対戦成績

過去の対戦で町田の1勝、川崎の2勝、引き分けが3つ。
Head-to-head
- 直近5回の対戦で川崎は町田に負けなし(W2,D3)
- 町田との計3回のアウェイゲームで川崎は負けたことがない(W1,D2)
- 町田は過去6回の川崎戦でいずれも得点を決めている。
スカッド情報
- 徳村楓大(代表活動)
- 小林悠(?)
- 大島僚太(?)
- 家長昭博(?)
- ラザル・ロマニッチ(前節負傷交代)
- 関德晴(代表活動)
- 藤田明日翔(代表活動)
- 長璃喜(代表活動)
- 小川尋斗(代表活動)
- 宮城天(ハムストリング)
予想スタメン
Match facts
- 公式戦14試合負けなし(W8,D6)。最後の敗戦はACLE決勝。
- 国内の公式戦であれば4月1日のFC東京戦が最後。以降16試合で負けがない。
- ホームの公式戦では7戦無敗。うち6試合は勝利で5試合はクリーンシートを達成。最後の複数失点も先に挙げた4月1日のFC東京戦。
- 直近の公式戦での中で与えられた7枚のレッドカードは全て対戦チームに提示されたもの。最後の町田側の退場者は3月28日の川崎戦のエリキ。
- 直近5試合中4試合で3得点以上を記録。13得点と得失点差+10はリーグベスト。
- ここまでのリーグ戦のスコアラーは9人。少なくとも他クラブよりは3人以上多い。
- 直近5試合の川崎戦で2回スコアを決めた選手はおらず、直近8つの得点は全て別の選手。町田所属時に唯一川崎相手に複数得点を決めたことがある選手は藤尾翔太。
- 公式戦は5試合無敗(W2,D3)
- しかし、直近9試合のリーグ戦(百年構想PO含む)で勝利したのは2試合だけ。いずれも直近の昇格組相手。
- 直近10試合の公式戦でクリーンシートがない。
- 直近3試合の公式戦の勝利はいずれも3得点以上を記録した2点差のスコア。最後の町田戦の勝利も5-3。
- 2026年のリーグ戦の勝利は8つとも全て先制点を手にしている。
- マルシーニョは今季2得点で百年構想リーグの得点(1)を超えた。直近5つの得点は全てホームで挙げており、最後のアウェイでの得点は2025年5月の広島戦。
予習
第2節 千葉戦

第3節 浦和戦

第4節 水戸戦

展望
中山が退団した影響が見られる局面
千葉戦で今季初勝利を挙げた川崎。ただし前半の終盤を中心に締まりのない展開だったことも事実。上位進出の手応えがある内容ではなかった。そういう意味では広島に続いて町田とのハードなアウェイ連戦は試金石になり得る。
町田は一貫した3-4-3のフォーメーションを採用。同じフォーマットを使いながら時期によって細かく戦い方が変わっていく。今は割とボール保持を大事にするフェーズであり、低い位置からのつなぎで相手を動かしていく意識も高い。
ただし状況は開幕節と比べてやや変化がある。開幕は左サイドの中山・明本・相馬のユニットが旋回しながら敵陣に攻め込むことで相手のサイドの奥を取るつなぎを見せていた。これをロングボールと使い分けていく。
しかしながら中山の移籍によって左のCBに入ったドレシェヴィッチは前任者ほど組み立てへの貢献は高くない。直近の水戸戦では右サイドで手前に相手を引き出すアクションを重ねており、コンセプトを引っ張りながらアイデアを落とし込むエリアを変えたように見えた。まとめると前進は低い位置での片側サイドでの旋回とイェンギ、デュークのツインタワーに当てる形の使い分けだ。
逆サイドの相馬への横断は相手のCHを引っ張り出しながら中央に起点を作ってから行いたいところ。浦和戦ではこうした内と外の使い分けが流れるようだったが、水戸戦では設計自体は残っていたものの機会は相対的に少なめ。むしろイェンギが流れて途中交代の西村と組んだ右サイドの攻め筋を残した感があった。
クロスを蹴り分けられる相馬にボールがあまり入らなかったこともあり、ボックス内はイェンギのパワーに頼る場面もあった。相馬がハードめに削られた影響との切り分けが少し難しいが、相馬からクロスが上がる機会が減るとチャンスメイクには影を落とすことは確かだろう。
守備に関しては中央を固めながらシャープな陣形で失点を抑えていくスタイル。水戸戦では中央のボールハントから一気にカウンターで同点ゴールを仕留めるなど、守備から攻撃を作り出すこともできるチーム。
ただし仙波→真瀬のタッチダウンパスで右サイドから攻撃を受けるシーンは再現性があった。ここでもドレシェヴィッチは難しい対応を強いられることとなっている。ブロックを組めてしまえばドレシェヴィッチは強さを見せることができる選手なのだが、いくつかの局面で中山の不在を編成も含めてどう解決していくのか?は今後の町田のポイントになりそうだ。
DFラインの背走からフィニッシュを逆算
水戸の仙波→真瀬大作戦はそのまま活用する価値は十分にあるだろう。予想スタメンでは相馬対策のイメージで佐々木を右SBのスターターに置いたが、フリーランを重視するのであれば山原というのもあり。中央でフリーマンを作りつつ明本との走り合いで右サイドを制圧したいところ。その場合はきっちりと伊藤がドレシェヴィッチを引き寄せる役割をしたいところでもある。
ただしこの形は川崎がこれまで挑んできた崩しの形の本流とは少し異なるイメージ。ホマーノの持ち上がりからラセルダorマルシーニョの裏抜けを狙った動きが通用するかは序盤戦で切り分けておきたい。特にマルシーニョの裏抜けは町田の5バックを面ごと壊せるという意味では通用すれば魅力がある。
中央はボールを狩られる恐れがあるセクションではあるけども狙い目でもある。町田のCHは可動範囲には限りがある上、CBがカバーに出てくる脚は少し鈍め。京都戦のようにCB+CH+GK+伊藤or脇坂あたりで相手のセンターラインを歪めながら、DFラインの前で脇坂や伊藤に前を向かせる形は狙っていきたい。
もちろんラセルダのポストを活用できればなお良い。彼が広島戦におけるロマニッチのようになることができれば攻略の道は開けてくる。広島と同じで腰を据えてブロックを組まれてしまうと苦しいところではあるので、最終ラインを背走させるところからフィニッシュまで逆算できる形を作りたい。山原のフリーラン、ライン間の脇坂or伊藤が前を向く、マルシーニョへのホマーノのタッチダウンパス。ざっくりとこの3つがそのための方策として思いついている。
守備に関してはロングボールとショートパスの組み立てのそれぞれの迎撃に課題がある。前節の千葉戦では日高のスライドから伊藤の背後を突かれて山原を引っ張り出されるシーンはあった。後方の枚数を3枚とする今節も同じような形を町田が狙う可能性はある。
川崎の守備を引っ張り出すという意味では想像しやすいのは伊藤と山原のラインがある右サイド側。しかし町田の左サイドは先述のように脱・中山で再構築中。あくまで川崎攻略にフォーカスするのか、水戸戦を継続して右サイドから引き出すチャレンジをするのかはポイントになる。
ロングボールに関してはイェンギ、デュークの2枚看板を活用されると厄介。ターゲットを谷口にぶち当てられてホマーノがスライドに来ながらもボールを逃がされてしまい、手薄な川崎の右サイド側に展開。相馬にスペースがある状況で仕掛けられるパターンが最悪。ロングボールに連戦連勝は現実的ではないので、セカンド回収で町田に落としを受けさせるところを阻害できるかがキーになる。
ブロック守備においては広島戦の加藤の失点のような形をどこまで減らせるか。大外ではホルダーへのチェックを受け渡しながら、かつインサイドではデュエルに負けない。左の大外にクロッサー、中に有力なターゲット、逆サイドからの飛び込みがあるという特徴は広島と一致。マルシーニョ、伊藤は自陣側でもハードな守備を中3日で強いられることとなる。
基本的には広島戦のようなハードな展開になることは確実で、終盤まで集中力をキープしなければ試合の途中で決着がつく展開もあり得る。コンディション自体は連戦であまり良いように見受けられないため、終盤までもつれさせればチャンスは出てくるはず。広島戦の再現以上のものを野津田から持ち帰れるか。上位進出に向けて川崎にとっては重要なミッドウィークの大一番になる。
【参考】
transfermarkt(https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(https://soccer-db.net/)
Football LAB(http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(https://www.nikkansports.com/soccer/)
