Fixture
プレミアリーグ 第3節
2026.9.6
アーセナル(2位/2勝0分0敗/勝ち点6/得点4 失点0)
×
チェルシー(4位/2勝0分0敗/勝ち点6/得点7 失点5)
@エミレーツ・スタジアム
戦績
過去の対戦成績

過去の対戦でアーセナルの8勝、チェルシーの1勝、引き分けが3つ。
アーセナルホームでの戦績

過去10試合の対戦でアーセナルの8勝、チェルシーの2勝。
Match facts from BBC sport
- アーセナルは直近9試合のプレミアのチェルシー戦で無敗(W6,D3)。19試合無敗だった1995-2005年以来の最長のラン。
- チェルシーは直近4試合のアウェイのアーセナルとのリーグ戦で敗戦。この間のAGGは11-2。最後の勝利は2021年8月の2-1。
- アーセナルは直近29試合のロンドン・ダービーで1敗のみ(W22,D6)で直近16試合は無敗(W12,D4)。ロンドン・ダービーの最長の無敗記録はアーセナル自身が2022年から2023年にかけて記録した17試合。
- チェルシーは公式戦3連勝で今シーズンをスタート。開幕から4試合の公式戦を勝利で飾ればアントニオ・コンテが指揮した2016-17以来。プレミア3連勝を記録すればマウリシオ・サッリ時代の2018-19以来。
- アーセナルはここまでリーグ2連勝。しかし、直近21シーズンで開幕3連勝は1回だけで2022-23に記録している。
- チェルシーは今季ここまでの2試合のプレミアで12の得失点を記録(7得点、5失点)。過去の大会において3番目に多い数字で、2004-05のアーセナル(13)、2020-21のリーズ(14)がこれ良い多い数字を記録。アーセナル戦で5得失点以上を記録すれば、3試合終了時点で1988-89のアーセナル以来最多となる。
- 開幕2試合のリーグ戦においてアーセナルは最も少ない被シュート(11)、被枠内シュート(1)、相手が記録したxG(0.54)を記録している。2022-23以降、アーセナルは16試合のリーグ戦で相手の枠内シュートを0に抑えており、同期間のどのチームよりも2倍以上多い(次点はリバプールの8)。
- ブカヨ・サカは直近2試合のプレミア出場でいずれも得点。2024年1-2月の5試合連続得点以来の連続ゴール。開幕3試合で得点を奪ったアーセナルの選手は2020-21のアレクサンドル・ラカゼットが最後。
- コール・パーマーは98試合のチェルシー所属として出場したプレミアリーグで49得点。100試合未満で50得点を決めたチェルシーの選手は過去に2人だけ。ジミー・フロイド・ハッセルバインク(84)とジエゴ・コスタ(85)。
- ジョアン・ペドロは今季のプレミアでいずれも得点とアシストを記録したチェルシー史上初めての選手。その年最初から3試合連続で得点とアシストを決めたプレミアの選手は過去に1人だけ。2021-22のマイケル・アントニオ。
スカッド情報
- ブルーノ・ギマランイス(股関節)
- ユリエン・ティンバー(鼠蹊部)
- クリスティアン・モスケラ(脚)
- ウィリアム・サリバ(腰)
- モイゼス・カイセド(?)
- マルコ・パレストラ(?)
- ジョーダン・ヘンダーソン(手)
予習
第1節 フラム戦

第2節 ブライトン戦

予想スタメン

展望
最大の武器は確立済み
ここまでは2試合で無失点、連勝でシーズンの幕を上げることに成功したアーセナル。第3節で迎えるのはチェルシー。4つある2連勝チームの直接対決ということとなる。
ここまでのチェルシーの2つの勝利は3-2と4-3。1点差での打ち合いを制するという、アーセナルの連勝とは全く異なるスコアラインになっている。
シャビ・アロンソが率いるチームは新しいフォーメーションでの取り組みに注力している。昨季まではあまり馴染みがない3-4-3をベースにアグレッシブなスタイルを構築中である。
攻撃を牽引するのは3トップ。ペドロをトップにおいて、シャドーのパーマー、そして新加入のロジャーズである。昨季からチームの中心となっているジョアン・ペドロはDFを背負いながらのポストと裏への抜け出しから縦へのパスを引き出す役割を担っている。
昨季からすでにチームの中心として安定したパフォーマンスを見せていたペドロに対して、好調なシーズンの入りを見せている上積みとして指摘できるのは2人のシャドーだろう。昨季は不振でイングランド代表からも漏れてしまったパーマーだったが、ここまでの今シーズンは昨季とは一線を画すプレーを見せている。
瞬間的な味方のフリーになるアクションを見逃さずにラストパスを出す、相手のギャップに入り込んでミドルを打つ。これができるようになっている。そして、何よりもそれぞれのプレーの精度の高さが戻ってきたことが大きい。見えていて、そして実際にスコアにつなげることができる凄みが出てきている。
ロジャーズもこうしたチャンスメイクに合わせてボックスに飛び込むアクションからフィニッシュをしつつ、左サイドから速攻を牽引。高額な移籍金のプレッシャーを感じさせないシーズン序盤のパフォーマンスを見せている。
ファストブレイクを主体とした攻撃の鋭さはすでにある程度証明できている部分。ブライトン戦では相手のDFを1枚剥がすアクションを繰り返してチャンスメイクにつなげるなど、個人のクオリティの高さも見せている。
前線の鋭さ以上の攻撃の武器をどう組み上げていくかは今後の課題になるだろう。大外にはネトという1on1を任せることができるアタッカーがいるが、彼がいないサイドで1on1の勝負を仕掛けられるキャラクターは現状ではいない。プロスペクトの中から台頭を待つか、インサイドに合わせてのオフザボールを生かすような形でSB色の強い選手を生かしていくのか。撤退守備を壊す局面においてはこうした部分の整理が必要となる。
どこから攻撃を組んでいくか?という意味ではCHも重要。エンソが退団し、カイセドが負傷スタートしているこのセクションはシーズンを通しての不安要素となる。アーセナルでいうところのLWGに当たるのがチェルシーのCH。ラヴィアの稼働率はかなり重要になってくる。
ここが司令塔として機能し、速攻遅攻の使い分けをできるかどうかが今季のチェルシーというチームの広がりを決めていくはず。クオリティがどの位置にあるか、それがどのような位置づけにあるのか(向上必須?速攻で押し切れるか?)などは今後検証されていくことになるだろう。
非保持においてはアグレッシブな守備からワンサイドにボールを追い込む姿勢と、自陣に下がって5-4-1で受ける場面をメリハリをつけながら実施している。ブライトン戦は先制点を早々に奪って以降は、ある程度引いて受けてカウンターで殴るというスキームが成立。終始、アグレッシブなスタンスが目立ったフラム戦とはまた異なるテイストの戦い方を見せている。
現状では前3枚を生かしたカウンターは強みとして確立。アーセナル戦ではその強みがどこまで刺さるか?と、それ以外のところの耐久性をテストすることになるだろう。
個人的には欧州がないシーズンのチェルシーは要警戒だと思っている。序盤戦は強みで弱みを隠しつつ勝ち点を積み上げながら課題を抽出。中盤戦以降はシャビ・アロンソのこだわりが強いプランニングを1週間かけて落とし込むことで、強みを研ぎ澄ませれば一気に優勝争いも十分にあり得るチーム。今季にフォーカスした補強も含めて怖さを見せている序盤戦となっている。
左のCB周辺を狙う
アーセナルとしては間違いなく叩いておきたい試合となった。まずは単純に新体制で2連勝と勢いに乗るチームを一度へし折っておきたいというのが1つ。もう1つは補強に対する不満がくすぶる中で、ロジャーズがいるチームに負けてしまうとその不満がさらに高まってしまうという懸念もある。個人的には気にしないところではあるけども、自らのファンベースがいらぬ圧力を自チームにかける展開は絶対に避けたいとは思う。
基本的にはアストンビラ戦を踏襲するような持久戦に持ち込むのが一番勝ち筋としては堅いように思える。スペースがある中で前の3人に暴れられるのがとにかく展開としては最悪なので、それを防ぐためにスペースを消していく形を組んでいきたいところ。
自陣に下がりながら献身的な守備をしていくというのはアーセナルにとってはすでにある程度確立できているし、チェルシーにとっては未知数の部分。もちろん、ここが上質である可能性もあるのだけども、明らかに強みとわかり切っている前線との真っ向からのカウンターでの切り合いは少なくとも立ち上がりは避けたいところでもある。
当然ジリジリとした展開になればアーセナル側も得点の可能性は下がってくるのだけども、ここはチェルシーを壊せるチャンスは十分にあるはず。ローブロックで押し込まれる状況においては、ブライトン戦の後半で危うい部分もあった。3バックでの連携を中心にここはまだまだ途上といった印象。
特に狙いたいのは左のCBのコルウィルの周辺。3バックということでワイドのCBは降りる選手をつぶしに行く意識は強いのだが、中央のCBのスライドやCHのカバーは散漫。ラヴィアがカイセドに代われば同じようなことが起きてもカバーはできるのかもしれないが、ラヴィアだとリアクションがどうしても遅れてしまう側面がある。
よって、降りるウーデゴールやハヴァーツでコルウィルをつり出し、コルウィルが本来いた場所にほかの選手が侵入するのが理想。ハトと対峙するサカが優位を取ることができるのかどうかもポイントになりそうだ。
加えて重要なのは、ボールを持つこと自体ではなく、安全に攻撃を終えること。押し込む時間を作ったとしても、中央で不用意にボールを失ってしまえば、その瞬間にチェルシーの最大の強みである前3枚の速攻を引き出すことになる。シュートやCKまで攻撃を完結させる、あるいは失ったとしてもすぐに相手の前進を遅らせられる形を作っておくことは意識したい。
最大出力はともかく、戦っていける展開の幅広さに関しては現段階ではアーセナルに分があるはず。シンプルに真っ向からぶつかるのではなく、じりじりとした我慢比べでここまで2試合と異なるイケイケ感にもっていかないことは重要。まずはトランジッションで相手の速攻を遅らせて、ブロック攻略をもう一度強いる形に持っていきたい。
戦う土俵を提示し、引きずり込む力を示す。ビッグ・ロンドン・ダービーにおいて王者の力を見せての3連勝をもぎ取りに行きたいところだ。
