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「48チームはとても多い」~FIFA World Cup 2026 全チーム総括 part3~

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【ベスト32】南アフリカ

手応えと残酷な課題

 2010年の自国開催以来のW杯出場を果たした南アフリカ。16年ぶりの出場は当時と同じく大会のオープニングマッチでの登場となった。結果的に3人が退場した乱戦ではあったが、きっちりと実力差を見せつけられての敗戦。

 それでもここからリカバリーを見せたのがこの大会における南アフリカ。チェコ戦では粘ってなんとか水際で追いつくことに成功すると、勝利必須の韓国戦では不調の相手を追い詰めて後半に勝利を手にし、グループステージの突破を果たした。

 ノックアウトラウンドではまたしても開幕戦で開催国との対戦。カナダ相手に粘りを見せたものの、Round32で散ることとなった。

 内容的にも試合の消化と共に成長していった印象を受けた。ビルドアップに関しては開幕戦ではマーカーを背負ったアンカーに危ういパスを出すことであわやというシーンを作られていたが、ノックアウトラウンドではカナダ相手に枚数を調整しながら自在に前進する姿を披露する。

 こちらは相手の問題という感じもするが、メキシコ戦ではまるで機能しなかった前からのプレスも、韓国戦では前からのプレスで相手を咎めたところからのカウンターで一気に前進。グループステージ突破のきっかけとすることができていた。

 カナダ戦で勝ちきれなかった理由を考えるとすれば、やはりアタッキングサードにおける精度不足になるだろう。韓国戦でも何度も訪れた決定機をマセコが仕留めきれずにヤキモキする時間帯があった。あの試合の韓国であれば、致死性のカウンターのピンチとなる場面を繰り返し供給してもらえるだろうが、ノックアウトラウンドではそうした相手が出てくるのを期待するのは難しい。ビルドアップで相手を剥がしても、一度止まってしまうとそこからどのようにボックスの中に迫っていけばいいのか?という点が明らかに迷子になってしまっていた。

 ビルドアップの整備とプレスの手応えはカナダや韓国といった格上のチーム相手にも通用した。しかしながら、アタッキングサードでの崩しは結局最後まで辿り着けなかった感がある。そして、この部分が一番タレントを必要としている部分だったりするのが残酷である。手応えと残酷な課題の両方を残して南アフリカはこの大会を去ることとなった。

Pick up player:ムベケゼリ・ムボカジ
 20歳とは思えない落ち着きでカナダ戦ではチームを牽引するスーパープレーを連発。ビルドアップも難なくこなし、器の大きさを感じさせるプレーだった。

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【ベスト32】日本

状況そのものへのアプローチが足りなかった

 ノルマであったであろうノックアウトラウンド進出は難なく達成。オランダに終了間際で勝ち点をもぎ取り、チュニジアに大勝した時点で突破はほぼ確実。スウェーデン戦を乗り越えてフランス戦を避けるというのはこのくじ運でできることの全てだったということは間違いないだろう。

 グループステージでは戦力を散らしながらプレータイムの分散も達成。満を持してブラジル戦を迎える格好となったが、敗れてしまいノックアウトラウンドの初勝利はならなかった。

 もっとも印象的だったのは前回大会では火事場の馬鹿力モードの象徴だったWBを攻撃的な形にする3-4-3を普段着にしていたこと。コスタリカ戦の反省というわけでもなく、アジア予選から陸続きでこの座組を継続しながらこの舞台で戦った。ガクポを久保と堂安のダブルチームで抑えたという事実は日本サッカー界におけるエポックメイキングな出来事だと言えるだろう。

 与えられた状況でなんとかしようとするという点では日本人らしい真面目さがよく出ており、久保や堂安以外のアタッカーも守備に奔走。ブラジル戦でも受けに回る中でアタッカー陣は非常に献身的な守備を見せた。

 もったいなかったのは状況そのものへの介入が少なかったことだろう。基本的にはどの局面でも完成度が高いチームではあると思うけど、何かに特化したチームではない。パラグアイとは異なり、ブラジルにぶん殴られ続ける展開を長い時間許容するのはハード。何かを変えようとする用兵で「与えられた状況そのものを変える」ためのアプローチができなかった。この点は監督だけでなく、負傷者事情も含めてもったいなかったところでもある。

 鈴木彩艶の存在は今大会における世界にとっても大いなる発見だろう。次回のW杯にはこのポジションの中でも世界有数の立ち位置になってもおかしくないのではないか?という身体能力とセービング力を見せつけた。このポジションに世界と戦える存在が出てきたことは明らかにポジティブ。この恵まれたタイミングを生かし、次回こそは悲願となるノックアウトラウンドへの進出を目指したいところだ。

Pick up player:堂安律
 たくましく守備に奔走する姿と一列前で起用されてライン間で思うようにプレーできなかった姿はこの大会における日本のアタッカーの模様をよく表しているなと思った。

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【ベスト32】ドイツ

シンプルさ回帰で相性に屈する

 やってしまった!グループステージ敗退という屈辱的な結果を続けるよりはマシだったかもしれないが、本当にこの大会で得たものはグループステージを突破したことだけという感じになってしまった感。ベスト8まででの決勝トーナメントの中で唯一といっていいアップセットをパラグアイに食らってしまうこととなった。

 キュラソーに幸先よく大量得点でスタートし、コートジボワール相手に逆転勝利を挙げたまではよかったが、エクアドル戦での主力投入の上での敗戦から雲行きが一気に怪しくなり、パラグアイ戦までその悪い流れを引きずってしまった感がある。

 昨今のナショナルチームにおいてナーゲルスマンのような細かいプランニング先行の監督がうまくいくのかな?という疑念はがっつり当たってしまった様子。大会後には会期中の行動について様々な批判が出ていたが、ピッチ面にフォーカスしたとしても今大会のドイツは緻密なプラン構築からは程遠かった印象を受けた。

 後方は3-2-5気味の変形からポゼッションの要素はなくはなかったが、結局のところ逆転で制したコートジボワール戦も含めてハヴァーツ、ウンダフへの放り込みに帰結する部分が多く、戦い方はむしろシンプル。そのシンプルさゆえにパラグアイが得意な跳ね返しモードにがっつりハマってしまった感があり、個人的には敗退の決め手になったように思える。

 細かいことをライン間でできるヴィルツ、ムシアラあたりのタレントが輝く兆しはなし。2列目が軒並み低調なパフォーマンスだったことも、力技一本という方向性に拍車をかけてしまった感がある。

 ウンダフ以外の交代選手もブースト役として機能しないまま。主力と控えの力の差を埋められないまま、エクアドル戦で中途半端に主力の体力を失った上に結果もついてこなかったことは決勝トーナメントに向けて士気が下がる要因だったかもしれない。

 緻密なプランニングを組める監督を呼んだ結果、シンプルなプランに回帰し、その部分で相性が悪い相手と早々に当たって詰んだ。個人的にはこの大会のドイツを一言でまとめるとそうなってしまうかなと思う。

Pick up player:デニス・ウンダフ
 トーナメント早期敗退につながったハイタワー戦略に回帰するきっかけとなった感があるけども、そもそもハヴァーツとの2トップの目途が立っていなければコートジボワール戦での逆転もなくて、またもGS敗退になっていた可能性もある。何より、シンプルにパフォーマンスがよかったことは素直にほめるべき。

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【ベスト32】オランダ

並び立たなかった強み

 グループFは安全に通過。特にスウェーデンとチュニジアには力の差を見せつける内容であり、堂々と首位で決勝トーナメントに乗り込んだが、終盤にモロッコに粘りを見せられて追いつかれると、PK戦で敗れてしまうこととなった。

 仕組みは試合を追うごとにマイナーチェンジを施しながら進めていた感はある。後方を3バックに変形しつつ、その手前のデ・ヨングがタクトを振るう役割というのは共通。日本戦からの修正としてはインサイドの起点役としてブロビーを登用したことが挙げられる。

 細かいことはともかくとしてパワー!という選手をインサイドに持ってきたことはいい方向に流れたといえるだろう。スウェーデン、チュニジアとライン間の管理がルーズなチームが多かったことも奏功し、インサイドに注目を集めつつサイドアタックに展開できるところでスムーズにグループステージの攻略につながっていた。

 モロッコ戦ではサイドでの削り合いというハードな展開の中でサマーフィルと共にブロビーが速攻で輝く形で得点を取っている。サマーフィルも含めて、攻撃のサブ層を押し上げる形で攻撃の幅を作ることには成功していたように思う。

 逆に期待外れだったのは試合運びの巧みさだろう。4試合すべてで先制点を決めておきながら、2試合は追いつかれてしまったのは内容としては寂しいところがある。いずれの試合も明確に5バックを組みながら空中戦であっさりとこじ開けられてしまったというのが難しいところで、逃げ切りというゲームプランを提示しながら遂行できなかったことが問題だ。

 日本戦などではクーマンの采配ミスの話をよく見かけていたけども、個人的には「いや、守り切れよ。できるメンツだろ。」という方が明らかに先。ファン・ダイクを筆頭にしたブロック守備でDFのメンバーを揃えてなお、空中戦であっさりと破られるというのはこのスカッドに期待されている効果を大幅に下回っているように思われる。ファン・ダイクはシーズンの不調を引きずってしまった感があったし、ファン・デ・フェンがラインを上げるのが遅れるのはプレミアの日常風景でもある。

 いずれにしても全試合で失点を記録しているなどCBの層の厚さの割にはスカッドが強みを発揮できなかったのは間違いない。個性的な2列目のアタッカーを生かす強みとバックスの強度を並立させられなかったのがオランダの早期敗退の要因となるだろう。

Pick up player:クリセンシオ・サマーフィル
 見たことねぇよ!そんなシュート!という日本戦の一撃だった。

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【ベスト32】コートジボワール

新星が世界に自己紹介

 新星・ディオマンデが世界にお披露目!という大注目トピックスを持って本大会に乗り込んできたコートジボワール。彼をはじめとした強力なWGを生かすような形がこの代表の強みということができるだろう。

 ディアロ、ペペも含めて特にサイドアタッカーは充実。一番目立ったのは下馬評通りディオマンデという感じで、キミッヒやインカピエなど歴戦の猛者をあっさりと置いていくアジリティの高さを見せた。アーセナルではインカピエがあんな風に抜かれる姿をあまり見た記憶がなく、それだけでとてつもない才能であることがよくわかる。

 地味にいい仕事をしたのはペペとディアロで、前者はオフザボールによる巧みな抜け出し、後者は終盤での大事な場面でのスコアリングで貢献。WGとしての仕掛けから攻撃を完結させる役目を完遂した。WGの外をSBが回り、逆サイドのWGがボックス内に飛び込むという形から得点を狙っていくパターンはこのチームにおいては鉄板だといえるだろう。

 中盤は運べる選手が多く、中でもウライは潰しとキャリーという形で攻守両面において強い存在感を放つ。個人的には新しい発見となった。

 もったいないなと感じたのは各個人のスキルがいまいち破壊力につながってこないこと。ディオマンデは明確に1枚を剥がすことができるアクションはできるのだけども、1枚剥がしたことに対して特にインサイドで動き出す選手もいないので、結局次の選択肢はアタッカーがもう1枚剥がすことの優先度が高まってしまう。

 ゴールシーンもダイレクトにアウトサイドの選手がゴールを捉えることができたシーンにフォーカス。インサイドとのつながりから相手の視点を次々に変えることができない攻撃の形が多かった。

 ディオマンデはすさまじかったので、それでも何とかなってしまいそうなのが恐ろしいところでもある。だけども、グループステージはそれで戦えたとしてもその状態では上にチャレンジしても結果を出すのは難しい。まだまだディオマンデを最大化できないなというのが正直な感想だった。

 さらに選手が交代してしまうと、選手個人のマンパワーも下がってしまうのが難点。持続力に難があるタレント頼みの攻撃はやや苦しいものがある。

 自分たちの強みを最大化していくこと。それが宝石を抱えるコートジボワールの将来的な課題になっていくだろう。

Pick up player:ヤン・ディオマンデ
 できればスコアリング能力も見たかったところ。でも、慌てなくてもすぐにCLで見れるのかな。

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【ベスト32】スウェーデン

全てを決めた前線の機能性

 絶不調だったW杯予選をプレーオフでの救済措置でリカバリーに成功したスウェーデン。本大会で中心となったのはやはり2トップが中心となるカウンターだろう。それぞれアーセナルとリバプールで活躍する2人のエースを並び立てる形が攻撃の中心。

 特に好調だったのはシーズンを完走できたギョケレシュの方か。パワーが溢れるキープでイサクの加速を誘発。前進の手段を一手に引き受けた感があった。

 相手次第では外のレーンで加速するエランガも活用。爆発的な加速力はスウェーデンの第三の矢として前進に寄与する。日本戦ではスピードだけでなく、テクニカルなゴールを見せつける。逆足から巻くゴールというのは普段のリーグ戦とは少し異なる一面だった。

 チュニジア戦で輝いたアヤリも忘れたくないところ。ゴールショーの最初と最後を飾る2得点で大量得点を牽引。バイタル付近からのミドルシュートはエランガとは異なりリーグ戦でも見慣れた光景でもある。

 攻撃における課題は限られた前進手段だろう。押し込むことができれば多くの手段から得点を探ることができたのだが、その押し込むためのきっかけはほぼ2トップへのロングボールに限定。後方からボールを動かしながらチャンスを探ることができず、相手のCBにCFが押さえ込まれてしまったらどうにもならない。フランス戦はこの点で歯が立たなかったため一方的な展開に持ち込まれてしまった感がある。

 守備面でも従来のような堅さを見せることができなかった。さすがに単なる高いボールであれば問題なく跳ね返すことはできていたけども、横のドリブルなどアジリティをベースとした攻め筋に対してフリーズしてしまってカラーコーンになってしまうような場面もあった。

 イケイケの流れになればチュニジア戦のようにハイプレスからチャンスを作ることもできる一方で、前線の力関係のロジックで解決できない問題になると完全に手詰まりになるという二面性を見せたのが今大会のスウェーデン。対応する局面を増やしつつ、2トップを軸とした攻撃にさらに磨きをかけていきたいところだろう。

Pick up player:ヴィクトル・ギョケレシュ
 ギョケレシュと谷口のマッチアップ、見れて幸せだったよ。

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【ベスト32】エクアドル

土台の上にのせるもの

 コートジボワールとのグループEのフォロワー決定戦に敗れてしまい、格下と目されるキュラソーにも引き分け。絶体絶命な状態でドイツを逆転で破り、起死回生のノックアウトラウンド進出を決めたエクアドル。しかしながら、開催国の一角であるメキシコに屈してしまい、ノックアウトラウンドでは勝利を掴むことができなかった。

 全体的に器用なチームだなというのは真っ先に感じる印象。基本的なフォーメーションは4バックがベースだが、前に出ていくシーンが増えるであろうキュラソー戦では3バック気味な布陣でサイドから手厚い攻撃を仕掛けつつ、インサイドにも多くの人数を割くなど、陣形のバランスを変えてみせた。

 決死の逆転劇を見せたドイツ戦ではゴリゴリとしたパワープレーで相手の守備網を攻略する姿も。小綺麗でポゼッションから相手の逆を取るアクションだけでなく、力を生かしたところからでもこじ開けることができている。

 陣容的にも保持からリズムを掴むことも非保持で展開を落ち着かせることもできそうなバランスではある。強いて欠点を挙げるのであれば、このチームはここから攻める!というストロングポイントがぼやけているところだろうか。

 パスワークはできて、ポジションのファジーなズレを使うことはできるが、スペインのようにやり直しを続けながらひたすら穴を開けていくほどではない。サイドアタックもSBがオーバーラップをすれば厚みがあるけども、1枚を剥がしながら撤退守備を徹底的に壊すほどではない。エネル・バレンシアの決定力に光るものがあればキュラソー戦でスコアレスで終わることはなかったはずだ。

 どの局面でも器用にこなすけども、どこで勝負するかを突きつけられると迷ってしまう。エクアドルはそんなチームのように思えた。日本はブラジルに撤退非保持を押し付けられて負けたけど、キュラソーに対してエクアドルは選んだものを正解にできずに負けたみたいなイメージ。

 メキシコに敗れたノックアウトラウンドはまさに彼らの保持における尖りを突きつけられてしまったような内容だった。保持でギャップを作られてこじ開けられてしまい、ボールを持つことを許された終盤戦はハイタワー戦略もインサイドを使ったパスワークも相手に封殺されてしまった感がある。

 チームとしての最大値を上げるような攻撃の拠り所を作ること。安定したチームの基盤の上に乗るものを探すことがこれからのエクアドルの課題になるのではないか。

Pick up player:エネル・バレンシア
 慰謝料ちゃんと払ったのか?

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【ベスト32】DRコンゴ

優れた試合運びで強豪を苦しめたアンダードッグ

 52年ぶりにW杯の大舞台を踏む機会を得たDRコンゴ。実質初出場組と同等の経験値ながら、初戦はポルトガルにドロー決着。コロンビアには屈してしまうが、ウズベキスタンとの叩き合いを制してノックアウトラウンドに進むという歴史的な快挙を果たした。

 ポルトガル戦の試合運びは非常に落ち着いたものだった。ローブロックでの慎重な入りは非保持局面一辺倒になってしまうのではないか?という疑念もあったが、結果的に降りる選手ばかりだったポルトガルに中盤のポイントを作らせないことに成功。かと思えばハイドレーションブレイク明けにハイプレスを仕掛けるなどリズムを変えてポルトガルを追い込む場面も。

 押し込まれる時間が長く続くというデメリットも保持局面で左右に揺さぶりながらポゼッションの機会を確保することで回避。全体的に試合のリズムをコントロールする術に長けていたチームだと言えるだろう。ポルトガルは腰を据えて攻める時間自体を減らされることで守り切られてしまった。

 個人的に評価したいのはウズベキスタン戦。明らかにチャレンジャーの立場だった第1戦、第2戦と比べると、きっちりと相手を叩かないといけない試合だった第3戦の質はかなり異なる。それも勝たなければいけない状況というのはかなりプレッシャーになったはず。そのうえで先行される展開になってしまったのだから、この試合を取り巻く状況の難しさは極限まで引き上げられていた感があった。

 それだけに最終的に勝ち点3ポイントを取れたことは大きな意義がある。相手のミスにつけこんだPKから一気に上げ潮ムードを作ると、そこから逆転ゴールまで辿り着いてみせた。マイェレが決めた一撃でスタジアムは爆発し、ウィサのコントロールショットで決勝トーナメントへの道を駆け上がるストーリーは非常に美しかった。

 ノックアウトラウンドではイングランドに最終的に破られたものの、先制点を元手に保持で腰を据えた攻撃の時間を作らせないことで追い詰めるところまでは辿り着いた。カメルーンを予選で敗退に追い込んだ実力はこの大舞台でも証明されたと言って差し支えないだろう。

Pick up player:

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